京都市左京区岡崎にある岡﨑神社は、境内がうさぎだらけの別名「うさぎ神社」。境内の手水舎には「子授けうさぎ」、撫でて縁結び・夫婦和合を祈願する「狛うさぎ」、そして良縁・金運を招いてくれる「招きうさぎ」など見どころたくさん。
ご祭神の夫婦がたくさんの子供を授かったことから、ご利益は縁結び・子授け・安産・夫婦和合。うさぎ好きや兎年生まれの方に人気の神社で、兎年の初詣にはたくさんの人がご利益にあやかろうと足を運びます。
目次
岡﨑神社のご利益
- 縁結び
- 奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)が八俣大蛇(やまたのおろち)と遭遇したところを、速素盞鳴尊(すさのをのみこと)が助け二人が結ばれた神話より、縁結びのご利益があります。
- 子授け・安産
- ご祭神二柱(速素盞鳴尊・奇稲田姫命)が、三女五男もの子宝に恵まれたことや、地域一帯が野うさぎの生息地で、多産なうさぎが神使いと伝えられたことから、子授け・安産のご利益があります。
- 眼病平癒
- 境内にある雨社は別名「安目社」と呼ばれ、眼病平癒のご利益があります。
- 方除厄除け
- 岡﨑神社は、王城鎮護・厄除けの社として創建された神社であり、厄除けのご利益があります。
岡﨑神社のおみくじ・お守り
岡﨑神社には、子授け守・安産守・幸福うさぎ守・飛躍(ぴょん)守など数十種類のお守りがあります。その中でもおみくじとお守りが一体化した「うさぎみくじお守り」が人気です。
うさぎみくじお守り
白とピンクのうさぎの中から、ピンッときたうさぎを選びます。中におみくじが入っています。
うさぎさんは持って帰るもよし、神社境内に奉納するもよしです。そしてインスタ映えする写真を撮るもよし!
岡﨑神社の御神札
岡﨑神社の可愛らしい安産守護のお札「うさぎ安産祈願御神札」です。
うさぎや桜柄のピンク色のちりめん生地の2本の太紐が、安産守護のお札を守るように取り囲んでいます。まるで1本の紐がお父さん、もう1本がお母さん、そして真ん中が赤ちゃんを表しているかのよう。
とにかく、真相はわかりませんが、ピンクの太紐がお腹の中の大切な赤ちゃんを守っているような、可愛いだけじゃない優しさを感じる素敵なお札ですね。
岡﨑神社の絵馬
岡﨑神社のうさぎ祈願絵馬は3種類、どれも可愛いうさぎが描かれています。写真中央の招きうさぎの絵馬は、月にいるうさぎをおいでおいでと手招きしているような、まさに子授け安産祈願にピッタリの絵馬です。
「子授けうさぎ」のいる場所が絵馬掛けになっているので、そこに絵馬を掛けて祈願します。子授けうさぎの脇に願いを書く場所があります。
岡﨑神社の御朱印
岡﨑神社の御朱印は、左上にうさぎの朱印があるのが特徴です。御朱印の中央には墨書きで東天王と書かれ、社紋である見返り兎と東天王と岡﨑神社の朱印が押されています。
岡﨑神社は、平安京遷都の際、王城鎮護のために平安京の四方に建てられたお社の一つ。陽のいずる都の東(卯の方位)に鎮座する事から「東天王」と称していました。そのことから御朱印には、岡﨑神社ではなく建立時の「東天王」と書かれています。
【場所】授与所
【受付時間】09:00~17:00
岡﨑神社の見どころ
境内はうさぎだらけの「うさぎ神社」
岡﨑神社には、狛犬ならぬ狛うさぎが3対もいます。その他にも、招きうさぎや隠れ兎も。うさぎ神社の名の通り境内には多くのウサギ達を見る事ができます。
第一狛うさぎ
まずは第一狛うさぎ、鳥居をくぐって進むと「おこしやす~」とお出迎えしてくれています。
第二狛うさぎ
次に第二狛うさぎは、本殿と向かいにある舞台、その前にある神札納所の両サイドに。
そして、第二狛うさぎの頭や前足にはお賽銭がされていました。祈願成就のお礼でしょうか。
第三狛うさぎ
最後に第三狛うさぎ、御祭神や本殿を悪いものから守る役目、邪気を祓う役目があります。背後の狛犬とともに強固に守護しています。
ちなみに、第三狛うさぎの頭を”なでなで”すると「縁結び・夫婦和合」のご利益があるとか。
真相はわかりませんが、信じる者は救われるといいますから、なでて祈願しましょう。お好きな方のうさぎを、または両うさぎをなでて祈願ください。拝殿に向かって左がメス、右がオスのうさぎとなっております。
縁結び・金運の招き兎
岡﨑神社の拝殿奥には、お招きポーズをした「縁結び・金運の招き兎(うさぎ)」が鎮座しています。
左が右前方の前足を上げた「金運の招き兎」で、金運を招くや幸福を招くといわれています。右が左前方の前足を上げた「縁結びの招き兎」で、千客万来、人を招くといわれています。
うさぎの長い耳は、さまざまな情報を集めるのに優れています。なが~いお耳で皆さんの願いをしっかりキャッチしてくれそうですね。
境内の「隠れうさぎ」を探せ!
岡﨑神社の境内には、隠れミッキーならぬ「隠れうさぎ」がたくさんいるので探してみてください。
他にもあるかもしれないので、境内を見回してみてくださいね。うさぎは古来から縁起の良い生き物といわれていますので、たくさんいればいるほどいいですよね。
子授け安産、縁結びご利益の所以は?
岡﨑神社は、子授け安産、縁結びのご利益があり、うさぎの神社として広く知られています。794年に平安京ができた際に、都を災いから守るという重責を担って建てられた由緒ある神社の一つです。
岡﨑神社は、方除厄除神とその妻子を祀っています。
縁結びのご利益はなぜ?
岡﨑神社の御祭神である速素盞鳴尊(すさのをのみこと)は、日本書紀でヤマタノオロチを退治した神様として有名です。この神話の中でヤマタノオロチに襲われていたのが、速素盞鳴尊の妻である奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)です。
速素盞鳴尊が、ヤマタノオロチに襲われていた姫を助けたことがご縁となり、二人は結ばれました。そんな夫婦神を祀っていることから、とくに恋愛系の縁結びのご利益があり多くの人が参拝に訪れます。
夫婦神であることから、夫婦和合のご利益もあります。
子授け安産のご利益はなぜ?
夫婦神である、速素盞鳴尊(すさのをのみこと)と奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)は、子宝に恵まれ三女五男をもうけたことから子授け安産の神としての信仰があつく、子授け安産祈願で訪れる人が多いというわけです。
また、岡﨑神社がある京都市左京区岡崎東天王町一体は、昔は”うさぎ”がたくさんいたエリアでした。うさぎは、赤ちゃんをよく授かり、たくさん産むことから、繁栄の象徴といわれています。
この辺り一帯は、うさぎのパワーを享受できるパワースポットかもしれませんね。
そんなことから、岡﨑神社の神の使いは”うさぎ”です。社紋は、提灯にもあるように「見返り兎」。
「見返り兎」と言えば、宇治にある「宇治神社」にもみかえり兎がいます。宇治のみかえり兎は、何かに迷ったらいい方向に導いてくれるうさぎさんです。
月のパワーを宿す「子授けうさぎ」
岡﨑神社の境内には、安産・子授けのご利益がある「子授けうさぎ」が祀られています。月を見上げ、月からのパワーを体一杯に宿す「子授けうさぎ」です。昔から月の満ち欠けと出産は関係があるといわれています。月からの力を蓄えた、岡﨑神社の子授けうさぎのご利益にあずかるべく、祈願に訪れてみてはいかがでしょうか。
子授けうさぎは、本殿に向かう階段を前に見て右手側にあります。ちなみに子授けうさぎは、黒御影石でできています。
祈願方法は、とても簡単!以下の方法で祈願するとあなたの願いがとどき、子宝に恵まれ安産になると信仰を集めています。
1.子授けうさぎに水を掛ける
2.子授けうさぎのお腹をさすり祈願する
ちなみにこの子授けうさぎは、「子授け安産を始め、各々(それぞれ)の祈願を祈り」と説明書きに書かれているので、誰かのために祈願するのもOKです。
子授けうさぎを取り囲むように、周辺には願いのこもった「うさぎ安産祈願神札」や「うさぎ祈願絵馬」がたくさん。
岡﨑神社には、子授けうさぎの置物が授与品としてありますので、家に持ち帰り神様からのご利益を待ってみるのもいいですね。
竜神様が祀られている「雨社」
岡﨑神社の境内摂社「雨社」は、五穀豊穣を祈る雨乞いの竜神様が祀られているお社。元々は「五山送り火」で有名な、如意々岳の西に位置する大文字山の山中の石祠に鎮座していた竜神様です。全国でも珍しい竜神様のようです。
ご利益は、五穀豊穣・眼病平癒。祀られているのは竜神さまと、山・野・土・食・水をつかさどる神、5柱です。
眼病平癒のご利益も!
岡﨑神社の雨社は、別名「安目社」と呼ばれ、眼病平癒のご利益があります。「近ごろ眼精疲労で目がかすむ」「アレルギーで辛い」「視力低下が気になる」という方や、白内障や緑内障の方などなどは参拝されてみてはいかがでしょうか。
どうして安目社と呼ばれているのかは不明ですが、「安」という字には、鎮める、落ち着けるという意味があります。眼病の病魔を鎮め落ち着かせ、眼病平癒のご利益を与えてくださる竜神さまです。
龍神がいるところは、パワースポットとしても有名。龍穴がある「貴船神社」や、「出雲大神宮」の御蔭の滝(みかげのたき)にも龍神さまが祀られています。
仙洞御所に祀られていた「宮繁稲荷神社」
宮繁稲荷神社は、元々は退位された天皇陛下(上皇)のための住まいである仙洞御所に祀られていたお社で、商売繁盛のご利益があります。
散った紅葉がお社の周りや屋根を彩り綺麗でした。
岡﨑神社の由緒
桓武天皇、延暦十三年(794)長岡京よりの平安京遷都に際し、王城鎮護の為平安京の四方に建立された社の一つで、陽のいずる都の東(卯の方位)に鎮座する事から東天王と称した。
清和天皇貞観十一年(869)勅命により社殿を造営し、播磨国広峰(現在の兵庫県姫路市北方)より祇園牛頭天王(速素盞鳴尊)等を迎え祀り悪疫の治まりを祈願した(諸社根元記)。治承二年(1178)には、高倉天皇の中宮御産の幣帛を賜った。
皇室の御崇敬は厚く、各時代において官幣を賜り、特に後醍醐天皇は元応元年(1319)に当社を御再建、正一位の御神階と御神宝を賜る。
岡﨑神社のご祭神
- ご祭神
- 速素盞鳴尊(すさのをのみこと)
- 奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
- 三女五男八柱御子神(やはしらのみこがみ)
岡﨑神社の基本情報
- 名称(よみがな)
- 岡﨑神社(おかざきじんじゃ)
- 住所
- 〒606-8332 京都市左京区岡崎東天王町51番地
- 駐車場
- なし
- 参拝・拝観時間
- 【社務所・授与所】受付時間/09:00~17:00
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- http://okazakijinja.jp/
岡﨑神社のアクセス
- 公共交通機関の場合
- 市バス32番、203番、93番、204番「岡﨑神社前」下車
- 市バス5番「東天王町」下車
- 京阪「神宮丸太町駅」下車
- 地下鉄東西線「蹴上駅」下車
岡﨑神社の地図
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