京都府八幡市の男山にあり「やわたのはちまんさん」と親しまれる石清水八幡宮。八幡大神の霊力がみなぎる石清水八幡宮は、全国屈指の厄除けの神社。十三参りや厄年の時は、厄除け祈願のため関西各地より多くの人が訪れます。
石清水八幡宮がある男山は、自然が豊かで鳥のさえずりが聞こえてきます。周辺を歩いているだけで心が浄化されていく、そんなパワーを感じるスポットでもあります。2016年には国宝に指定され、ますます人気のご利益スポット。
目次
石清水八幡宮のご利益
- 厄年の厄除け(前厄・本厄・後厄)
- 石清水八幡宮は、都の裏鬼門(南西の方角)を守護する国の守り神として崇敬を受けてきました。平安時代以降、歴史上重要な出来事が八幡大神様の御神威によって速やかに収まったことなどにより、厄除け開運のご利益があるとされています。特に男山ということもあり、男性が厄年の厄払いに訪れます。
石清水八幡宮で厄除け参りをしたレポートは以下記事にて。ご祈祷の流れやご祈祷料などを紹介しています。
- 必勝・開運
- 源氏を始め武士の守護神として崇敬を受け、スポーツ・受験・就職など勝負事必勝のご利益があるとされています。
- 安産
- 『古事記』によると、ご祭神の神功皇后(じんぐうこうごう)は戦に出征された時、懐妊していました。神功皇后は石を帯の中に巻きつけて、妊娠を悟られないようにしお腹を守り、険しい表情をした男性の顔があしらわれた兜(かぶと)をかぶり、無事に戦に勝利しました。戻られた神功皇后は、応神天皇をお産みになられたことから、安産のご利益がるとされています。
ご利益スポット名の授与品
石清水八幡宮のお守り
七符来福船
厄年以外の人からもらうと厄除けになるという「七符来福船」のお守り。3,000円と少々値は張りますが、厄を祓い福をもらうためなら!?
五色ひょうたん守
厄除無病息災のお守りで5色のひょうたんには以下のような意味があり、各臓器の健全を守ってくれるストラップです。
緑:肝ぞう、赤:心ぞう、黄:脾ぞう、白:肺ぞう、紫:腎ぞう
金矢守
金矢守は黄金に輝く「矢」がついた、厄除開運守護のストラップです。
石清水八幡宮の御朱印
八幡大神の「八」の部分を「ハト」にしてくださいました。
男らしい豪快さが文字に現れていますね。
【場所】授与所
【受付時間】06:30~18:00
※開閉門時間は時期によって異なります
石清水八幡宮の御朱印帳
勅祭・石清水祭の神幸行列の様子が刺繍された西陣織の御朱印帳と、国宝の本社が描かれた蒔絵の御朱印帳。
石清水八幡宮のおみくじ「鳩みくじ」
おみくじを持った鳩、右向きの鳩と左向きの鳩がいます。あなたはどっちの鳩を選びますか?
私は左向きを選んでみました。おみくじの結果は、、、、。
なんと『凶』をいただきました。
前厄なので納得の結果です。
石清水八幡宮の見どころ
ケーブルカーなら景色も楽しめる
石清水八幡宮の本殿へ行くケーブルカーは、京阪電車の石清水八幡宮駅(旧八幡市駅)近くに「ケーブル八幡宮口駅」より、15分~30分に1本出ています。
【往復】大人:600円、子供:300円
途中下りのケーブルカーとすれ違い、男山の山頂までは3分と、あっという間に到着します。
紅葉の時期はケーブルカーの車内から、赤と緑の美しいコントラストを眺めることができます。
ケーブルカーを利用せず、参道を歩くと約30~40分かかります。時間がある方は、往路・復路のどちらか歩くのもおすすめ。
石清水八幡宮への行き方は以下記事にて詳しく紹介しています。
本殿に向かう参道
ケーブルカーの山頂駅についてからは、本殿を目指して約5分参道(西ケーブル参道)を歩きます。
天気の良い日は木漏れ日が気持ちよく、生い茂る木々のマイナスイオンをたっぷり浴びることができます。
本殿が近づくにつれて、よい気が溢れているのを感じます。
壮大な南総門
参道を抜けると、壮大な南総門が見えてきます。ここをくぐるといよいよ本殿です。
南総門の反対側を向くと、参道の先に三ノ鳥居が見えます。ケーブルカーに乗らず参道を歩いて登ると、この三ノ鳥居をくぐって本殿に向かうことになります。
ちょうどこの日は婚礼の写真撮影!お幸せに。
南総門の手前の広い手水舎で清めいよいよ本殿へ。
八幡造りのご本殿
寛永11(1634)年に徳川三代将軍である徳川家光によって修造されたご本殿。
桧皮葺屋根の軒が接するところに、織田信長寄進の通称「黄金の樋」が架けられています。
もし天災などで何かあった場合は、この「黄金の雨樋」をお金にかえて、修復するようにと織田信長がおっしゃったとのこと。心やさしき織田信長。
石清水八幡宮のシンボルである鳩と、その上には龍と虎も!
織田信長の土塀「信長塀」
正式には「築地塀」と言い、瓦と土を交互に重ねていく方法で造られた耐久力、耐火性に優れた塀。
そのため、織田信長が好んで採用した様式といわており「信長塀」とも言われています。ミルフィーユみたいですね。
石清水八幡宮の御神木「楠」
こちらの巨大なクスノキは、樹高30m、樹冠40mもあり、京都府指定の天然記念物!
楠木正成が必勝を祈願して奉納した楠の木で、樹齢はなんと約700年。
写真では伝わりずらいですが、信長塀の向こう側からすごい存在感です。なかなかこれほどの巨木はお目にかかることはできません。
鬼門封じのために切り取った石垣
鬼門を封じるために、あえて切り取られた北東(本殿裏)の石垣。
北東は丑寅の方角で、虎の皮を身にまとい牛の角を持つ鬼がくるといわれる鬼門とされています。
霊力が宿っている「おがたまの木」
一円硬貨の表面に描かれている霊力が宿っている御神木です。
みなさんおがたまの木の根元に一円玉を置かれていました。
始まりの場所「一ッ石」
「勝負石」「お百度石」と呼ばれているこちらの「一ッ石」は、石清水八幡宮の三ノ鳥居から本殿へ向かう参道「馬場先」の三ノ鳥居寄りにあります。
昔は、この石が馳馬(はせうま)・競馬(きそいうま)の出発点だったため、一つ目の石で「一ッ石」。ちなみに終着点は、かつて南総門下に「五ッ石」があったそうです。
勝負石だからでしょうか、石の上にお賽銭を置かれる人もいるようですね。近々勝負事がある人は、勝運のご利益がいただけるかも!?
本殿から三ノ鳥居を結ぶ参道脇には、たくさんの石灯篭が立ち並んでいます。
エジソン記念碑
上記参道の西側には「エジソン記念碑」があります。
「なぜこんなところにエジソンの記念碑が?」「何か関係があるの?」
という疑問が湧いてきますが、実はその答えはエジソンが発明した白熱電球にあるのです。
エジソンが長時間使える電球のフィラメントの材料を探している中、日本のお土産の扇子の骨を使ってみたところ、電球の寿命が飛躍的に伸びました。その扇子の骨こそが、石清水八幡宮のある男山周辺の真竹だったそうです。
これにより十数年間もの間、アメリカの家庭や職場、街頭を明るく照らしていてというから驚きですよね。
日本の扇子がつないだエジソンとのご縁が、ここ石清水八幡宮に。毎年エジソンの誕生日と命日には、生誕祭・碑前祭が斎行されています。
石清水八幡宮では、エジソンの姿が描かれた絵馬も販売されています。
かの有名な、トーマス・エジソンの名言・格言「1%のひらめき 99%の汗」が書かれています。何かひらめきが欲しい人におすすめ。
神聖な場所「石清水社」
石清水八幡宮の名前の由来となった「石清水社」。ここは空気感が違います。
この石清水社は参道の中腹にあるので、ケーブルカーで登った場合は参道を歩いて降りていく必要があります。
石清水井の井戸水は、冬に凍らず夏にかれることない霊泉。現在も霊泉「石清水」が湧き出ています。
一望できる山上の展望台
男山山上の展望台からは、京都市内が一望できます。お天気が良ければ山々まではっきり見えます。
展望台から見る景色は、石清水八幡宮にお参りに来た際の楽しみのひとつでもあります。
京の都の裏鬼門を守護
南西の方角は、北東の鬼門に対し『裏鬼門』とされ、不吉な方角といわれています。石清水八幡宮は平安京の南西の方向に位置し、京の都の裏鬼門を守護する神社。
京都で厄除けの神社といえば八坂神社も有名。八坂神社も平安京の東に位置し、四神相応の東(青龍)を守護する神社です。
石清水八幡宮の由緒
平安時代始め、清和(せいわ)天皇の貞観元(859)年、南都大安寺の僧・行教和尚(ぎょうきょうわじょう)は、豊前国(現・大分県)宇佐八幡宮にこもり一日中熱心に祈りを捧げ、八幡大神の「吾れ都近き男山の峯に移座して国家を鎮護せん」とのお告げをいただき、同年男山の峯に御神霊を奉安したのが石清水八幡宮の起源です。
石清水八幡宮のご祭神
- ご祭神
- 【中御前】応神天皇(おうじんてんのう)
- 【西御前】比咩大神(ひめおおかみ)
- 【東御前】神功皇后(じんぐうこうごう)
石清水八幡宮の基本情報
- 名称(よみがな)
- 石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)
- 住所
- 〒614-8588 京都府八幡市八幡高坊30
- 駐車場
- あり(時間/08:30~16:00、普通車500円)
- 参拝・拝観時間
- 【社務所・授与所】受付時間/06:30~18:00
※開閉門時間は時期によって異なります - 【ご祈祷】受付時間/08:30~18:00
※時期によって異なります - 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- http://www.iwashimizu.or.jp/top.php
石清水八幡宮のアクセス
- 車の場合
- 【京都・名古屋方面より】
名神高速・瀬田東JCTあるいは第2京阪道路から京滋バイパスへ⇒「久御山・淀IC」を降り側道(国道478号)を直進⇒石清水大橋を渡りすぐの信号を左折、府道13号(京都守口線)へ御幸橋を渡り信号を直進⇒京阪電車の踏切を超えて右手の京阪電車「八幡市駅」ロータリーを通過⇒正面の当宮「一ノ鳥居」を過ぎてすぐ右側当宮駐車場へ⇒男山ケーブルまたは徒歩にて男山山上へ - 【神戸・大阪方面より】
名神高速・大山崎ICを降り出口の信号を左折、国道171号へ⇒すぐ次の信号を右折、国道478号へ⇒2つ目の信号を右折、府道13号へ⇒以下、上記の名古屋・京都方面よりと同様 - 【国道1号線より】
国道1号「八幡一ノ坪」交差点を八幡市役所方面へ⇒八幡警察署・八幡市役所を過ぎ正面つきあたりの京阪電車「八幡市駅」ロータリー手前を左折⇒当宮「一ノ鳥居」を過ぎてすぐ右側駐車場へ - 公共交通機関の場合
- 京阪電車「石清水八幡宮駅」~参道ケーブル「八幡宮口駅」~「八幡宮山上駅」下車徒歩5分
石清水八幡宮の地図
石清水八幡宮の口コミ
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