京都市左京区の吉田神社は、神が集うパワースポット「神楽岡」に建つ厄除け開運の神社。室町時代から続く節分祭が有名で、多くの屋台が立ち並ぶ参道を、無病息災を願う多くの参拝客が埋め尽くします。
境内最強パワースポット「大元宮」には全国の八百万の神々が祀られ、さらにお菓子の神様、料理の神様を祀っている神社もあり、まさに神様が集うご利益スポットとなっています。
目次
吉田神社のご利益
- 厄除け・開運
- ご祭神の健御賀豆知命(たけみかづちのみこと)と伊波比主命(いはいぬしのみこと)は災難より逃れ幸福を勝ち取る神として信仰されていることから、厄除け開運のご利益があるとされています。
- 学業成就
- ご祭神の天之子八根命(あめのこやねのみこと)は神祇の祖神であることから、学業成就のご利益があるとされています。
- 夫婦和合
- ご祭神の天之子八根命(あめのこやねのみこと)と比売神(ひめがみ)が夫婦神であることから、夫婦和合のご利益があるとされています。
吉田神社の授与品
吉田神社のお守り
叶守と勝守
何でも願いを叶えてくれるという「叶守」と勝ちたい時にいただく「勝守」。
厄除守
吉田神社でいただきたいご利益をいえばやはり厄除け。細長いタイプ「厄除守」です。
吉田神社のおみくじ
ダルマみくじ
大きなダルマの中に、小さなダルマみくじが入っています。
おみくじは小さなダルマの中に入っています。小さなダルマは持ち帰り、飾っておくと吉!
吉田神社の御朱印
中央に「吉田神社」の朱印と、左上に「大元宮」、右下に「吉田神楽岡鎮座」の朱印があります。
【場所】授与所
【受付時間】09:00~17:00
吉田神社の見どころ
厄除け開運の神様を祀る「本宮」
吉田神社は、平安京の表鬼門の守護社として吉田山に創建された神社です。吉田山は、「神楽岡(神が集う聖なる岡)」と呼ばれ親しまれています。
ご祭神を奈良の春日大社より勧請しているため、境内には巻物をくわえた神の遣いの神鹿がご鎮座しています。
吉田神社には厄除け開運のご利益があり、毎年行われる節分祭は京都一とも言われています。
拝殿から奥をのぞくと、4つのお社(本宮)が並んでいて、それぞれ神様をお祀りしています。
吉田神社は節分のイメージが強く、ご利益は厄除け開運だけだと思っている人も多いかもしれませんが、実は他にもご利益があり、女性に特に優しい神様も祀られています。
- 第一殿:健御賀豆知命(たけみかづちのみこと)/厄除・開運の神様
- 第二殿:伊波比主命(いはいぬしのみこと)/厄除・開開運の神様
- 第三殿:天之子八根命(あめのこやねのみこと)/学問の神様
- 第四殿:比売神(ひめがみ)/女性に特別の徳を授ける女神様
ちなみに、第三殿と第四殿の神様は夫婦で、良縁や縁結び、夫婦和合のご神徳もあります。
第四殿の神様は女性にだけ「特別な得」を授けてくれます。ぜひ授かりたいですね。
全国の神々を祀るパワースポット「大元宮」
吉田神社の境内最強パワースポットといえば、重要文化財の斎場所「大元宮」。大元宮には、すべての源、宇宙の根源の神「虚無太元尊神(そらなきおおもとみことかみ)」を中心に、八百万の神々を祀っています。
そのため全国の神々を祀っていることとなり、厄除けから縁結びまで多くのご利益をいただけるパワースポット。大元宮を参拝すれば、全国の神社を参拝したのと同じことになるそうです。
大元宮は、元々卜部家(吉田家)にあった社で、文明16年(1484)に吉田山に移し造営した、吉田神道の総本宮。
大元宮の本殿は珍しく八角形で、本殿の奥には六角形の部屋も隣接、周囲には八百万の神々を祀り、奥には伊勢神宮の外宮・内宮もあります。
普段は中門が閉まっていて入れませんが、毎月1日・お正月三が日・節分祭の時に限り、大元宮の本殿や周りにある神社にも参拝できます。
時間:08:00~16:00頃(節分祭の時は20:00頃まで)
料金:無料
宇宙とつながれる京都一のパワースポットと言えば鞍馬寺ですが、吉田神社の「大元宮」も宇宙とつながれるスポットなのでしょうか?
料理の神様を祀る「山蔭神社」
見晴らしのいい高台にある「山蔭神社(やまかげじんじゃ)」は、吉田神社のご鎮座1,100年の節目に、全国の料理関係者の協力によって建てられた神社で、吉田神社の創建者である藤原山蔭(ふじわらやまかげ)が祀られています。
藤原山蔭は、食べ物にしょうゆをつけるなど「日本で初めて食材に味付けをした人物」として、包丁の神・料理飲食の祖神として信仰を集めています。
山蔭神社では毎年5月8日に、料理業界の繁栄を祈願し「生間流式庖丁」が奉納されます。手を使わずに包丁とお箸のみで魚をさばく様子は、一見の価値ありです!
お菓子の神様を祀る「菓祖神社」
吉田神社には、お菓子の神様を祀った菓祖神社(かそじんじゃ)もあります。日本に初めてみかんの祖先である橘を持ち帰った田道間守命(たじまもりのみこと)と、日本で初めて饅頭を作った林浄因命(りんじょういんのみこと)を祀っています。
- ご祭神
- 田道間守命(たじまもりのみこと)
- 林浄因命(りんじょういんのみこと)
パティシエ・お菓子職人・和菓子屋さんなどの参拝が多い神社で、京都にある和菓子(お菓子)業界の協力で昭和32年に創建されました。
菓祖神社の玉垣には、八つ橋の老舗「聖護院八つ橋」や「井筒八つ橋」、行列ができる豆大福「出町ふたば」など誰もが知る有名どころが名を連ねています。
その他境内末社
境内摂社の「神楽岡社」と「若宮社」
神鹿の像の側の石垣の上には、日々の暮らしの中で、長雨や落雷、日照りなどで困った時に、地域の人たちが手を合わせてきた古くからあるお社が2社あります。石段が急なので、昇り降りには気を付けてください!
水神・雷神を祀る「神楽岡社」
神楽岡社の創建は不詳ですが、吉田神社創建以前からこの地にあった古いお社です。雷除けの神として信仰されてきたようです。
- ご祭神
- 大雷神(おおいかづちのかみ)・・・雷の神
- 大山祇神(おおやまづみのかみ)・・・山の神
- 高龗神(たかおかみのかみ)・・・水の神
水徳の神を祀る「若宮社」
若宮社は、本宮の第三殿の天之子八根命と第四殿の比売神の御子である天忍雲根命(あめのおしくもねのみこと)を祀っています。天孫降臨の際水が無かったため、元いた場所の天真名井(あめのまない)から水を持ってきた神様です。
- ご祭神
- 天忍雲根命(あめのおしくもねのみこと)
- ※天之子八根命(あめのこやねのみこと)と比売神(ひめがみ)の子供
商売繁盛「竹中稲荷社」と学業成就「天満宮社」
吉田山の最奥には境内末社の「竹中稲荷社」と「天満宮社」があります。吉田神社からは15分~20分ぐらいで辿り着きます。
竹中稲荷社の創建ははっきりわからないようです。昔は多くの人が訪れていたようです。竹中稲荷社のお隣には、天神さんこと菅原道真が祀られている天満宮社があります。
竹中稲荷社からは、大文字を見ることができます。京都の夏の風物詩「五山の送り火」の時にここに来れば、はっきり見ることができそうです。また、青もみじがきれいだったので、秋には色づいて美しい紅葉を見ることができそうなので、紅葉の穴場スポットかも。
方位を守る霊石がある「今宮社」
吉田神社に上がる石段の下には、末社の「今宮社」があります。木瓜大明神(こうりだいみょうじん)と称され、吉田町の産土神として古くからあるお社です。
本殿をとり囲む玉垣の四隅に方位を守る霊石である四神石が置かれています。青龍石・白虎石・玄武石は実際に見ることができますよ。
東北の朱雀石(すざくいし)は、内陣(本殿内)にあると伝えられています。
- ご祭神
- 大己貴神(おおなむちのかみ)
- 大山祇神(おおやまづみのかみ)
- 健速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)
吉田神社のイベント・行事
節分祭
室町時代から続く京洛一の吉田神社の節分祭は、3日間に渡り本宮と大元宮で様々な特殊神事が行われます。
参道には800店もの露店が立ち並び、節分祭には例年約30万人が訪れるとされ、一年で一番の大賑わいとなります。
- 2月1日
- 節分前日祭・疫神祭・追儺式(鬼やらい神事)
- 2月2日
- 節分当日祭・火炉祭
- 2月3日
- 節分後日祭
2020年の節分祭のレポートは以下記事にて。
吉田神社の由緒
中納言・藤原山蔭が平安京の鬼門にあたる吉田山に、王城鎮護の鎮守神を祀るため、貞観元年(859)に春日の神を勧請し創建されました。
吉田神社のご祭神
- ご祭神
- 第一殿 健御賀豆知命(たけみかづちのみこと)
- 第二殿 伊波比主命(いはいぬしのみこと)
- 第三殿 天之子八根命(あめのこやねのみこと)
- 第四殿 比売神(ひめがみ)
吉田神社の基本情報
- 名称(よみがな)
- 吉田神社(よしだじんじゃ)
- 住所
- 〒606-8311 京都市左京区吉田神楽岡町30番地
- 駐車場
- あり(無料)/約20台
- 参拝・拝観時間
- 受付時間/24時間可能 ※社務所は09:00~17:00
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- http://www.yoshidajinja.com/
吉田神社のアクセス
- 公共交通機関の場合
- 市バス「京大正門前」下車、徒歩約5分
- 京阪本線「出町柳駅」下車、徒歩約20分
吉田神社の地図
吉田神社の口コミ
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