五重塔で有名な東寺は、弘法大師空海によって講堂や五重塔などが建設され、それらは国宝や重要文化財にも指定されるほど。1994年には世界遺産にも登録され、京都を代表する寺院として世界中から観光客が絶えない観光スポットとなっています。
境内には、菅原道真が参拝した毘沙門堂や、空海が住んでいたとされる御影堂など見どころも豊富。春と秋には桜や紅葉をバックに、五重塔が美しくライトアップされる姿は必見です。
目次
東寺のご利益
- 学業成就
- 東寺の造営に関わった弘法大師が日本で初めて私学校を開いたことや、学問の神様で知られる菅原道真公が毘沙門堂に祀られている毘沙門天に祈願し文章博士になったことから、学業成就のご利益があるといわれています。
東寺のお守り
合格守りと学業成就のお守り
合格守りは白と紺の2色、学業成就のお守りは青・赤・白の3色で、いずれもシンプルなお守り。弘法大師のご利益にあやかって合格祈願!
シャーペンと大師えんぴつ
試験合格・学業成就のご利益のあるシャーペンとカラフルな大師えんぴつ。普段の勉強に使っても良し、ここぞという受験本番でも!
ランドセル守り
ひときわかわいいミニサイズのランドセル型のお守り。黒と赤の2色で、「交通安全」「学業成就」と書かれています。小学生のお子さんのお土産にぴったり。
えんむすびお守りストラップ
水引きの細工が施された和なストラップ。桜をモチーフでとっても可愛いく、2色のピンク色も美しい。女性におすすめなお守り。
ゆびわ守り
嵐の大野くんがつけていたことでも有名な、厄除けのゆびわ型のお守り。銀色のシンプルな装飾のないものなので誰でもつけやすい。
その他にも、ペットのお守り、身代わりお守り、上品お守りなど東寺にはたくさんのお守りがあります。
東寺の御朱印
東寺の御朱印は種類が多く、全部で9種類。人気があるのは右上から、「大日如来」の御朱印、「弘法大使」の御朱印、「薬師如来」の御朱印の3種類。
9種類がセットになった書置きの御朱印もありました。
いただいたのは、東寺のご本尊である「薬師如来」の御朱印。
都七福神めぐりでは、「毘沙門天」(写真の右側)の御朱印をいただきます。
【場所】食堂(じきどう)内の納経所(朱印所)
【受付時間】08:00~16:30
東寺の見どころ
京都のシンボル五重塔と屋根を支える邪鬼
国宝の五重塔は、高さ約55mで木造建築では日本一!五重塔は落雷などで4度消失し、現在の塔は五代目になります。
この五重塔を支えているのが邪鬼(じゃき)という鬼。東寺の五重塔の一番下の屋根の支えています。四隅にいる邪鬼は、それぞれ違うスタイルで五重塔支えてくれています。
邪鬼は「たたりをする神」なのですが、四度の消失を乗り越えた五重塔を守っているように見えます。ご苦労さまです。
(1)この邪鬼は、天邪鬼(あまのじゃく)らしく、何事にも反発したい性格なので、重力で下に落ちてくる屋根を重力に逆らって上に持ち上げているのだそう。
(2)邪鬼(じゃき)の語源は車のジャッキからきている!?とのこと。
弘法大使が住んでいた国宝の「御影堂」
弘法大使空海が住んでいたとされるのが、この御影堂(大師堂)です。お堂は南北時代に再建されたもので、弘法大使像が祀られています。
誰でも参加できる法要「生身供」は早朝6時より
この御影堂では早朝6時より、弘法大使に食事をお供えする「生身供(しょうじんく)」と呼ばれる法要に誰でも参加できます。法要では弘法大使像が御開扉され、読経を行います。法要の最後には弘法大師が中国から持ち帰った仏舎利(お釈迦様の骨)を、頭と両手に授かります。
菅原道真も祈願した「毘沙門堂」
江戸時代に建てられた毘沙門堂は、以前は兜跋毘沙門天立像(とばつびしゃもんてんりゅうぞう)が安置されていました。(現在は宝物館に収蔵)
あの学問の神様で有名な菅原道真が、この毘沙門堂に祀られている毘沙門天像に祈願したとか。受験生の方は毘沙門天に合格祈願です!
「贔屓さん」と「天降石」
毘沙門堂の近くにあるのが二つのなで石。
大きな石碑を背負う「贔屓さん」
「贔屓(ひいき)」とは、亀のような生き物で龍の子供。「贔」は貝(財貨)を三つ合わせて重い荷物を背負うことを意味し、「屓」は鼻息を荒くすることを表しています。
贔屓さんが背負っているのは、北野天満宮より移設された尊勝陀羅尼(ソンショウダラニ)の碑。かなり重そうな石碑を背負っているので、下唇をかみ、力を込めているんですね。でも一説によると好んで重いもの背負っているらしいです、頑張り屋さ~ん。
この贔屓さんは「なで仏」なので、周囲をまわりながら贔屓さんの頭や手足を撫でた後に、自分の患部をさすると治ると伝わります。
天から落ちてきた??「天降石」
こちらも贔屓さんと同じくなで仏の「天降石」。石をなでた手で体の悪いところをなでると病が治る!
読んで字のごとく天から降ってきた石、天降石(てんこうせき)。こんなの降ってきたら恐いです。古くからことの地にあり、別名撫で石と呼ばれ信仰を受けてきたようです。
弘法大師空海の自信作「三面大黒天」
弘法大師空海が作ったといわれる、大黒天、毘沙門天、弁財天が一つになった三面大黒天。
ご利益は大黒天が福寿円満、毘沙門天が財宝、弁財天が弁舌・音楽・技芸上達で、一石三鳥ですね。
「オンマカ キャラヤ ソワカ~」唱えましょう!
開かずの扉の奥に「不動明王」
不動明王さんには会えませんが、こちらで将来のために安産祈願。
さぁ、頑張って唱えてみましょう。
「ノウマク サマンダ バサラダン センダマカロ シャダ ソハタヤ ウンタラタ カンマン」
これは難易度が高いですね。子供を産むのは大変ということでしょうか・・・。これはさすがに3回かまずに唱えられない・・・。
重要文化財の「宝蔵」
宝蔵(ほうぞう)は、東寺の宝物を保存してきた建物。火事からお宝を守るために、周りをお堀で囲っているそうです。
校倉造(あぜくらづくり)という様式で建てられているので、別名を校倉(あぜくら)というそうです。
東寺の由緒
東寺(教王護国寺)は、平安時代に桓武天皇によって建設され後、平安遷都より29年目の冬に嵯峨天皇が、唐で密教を学んで帰国した弘法大師空海に東寺を託します。
弘法大師空海は密教の中心伽藍となる講堂の建立に着手し、その翌年には五重塔の建設にも着手するなど、大伽藍建立の大事業を始めここに真言密教の根本道場(こんぽんどうじょう)東寺が誕生しました。
東寺の基本情報
- 名称(よみがな)
- 東寺(とうじ)
- 住所
- 〒601-8473 京都市南区九条町1
- 駐車場
- あり ※毎月21日の弘法市の日は駐車はできません
- 参拝・拝観時間
- 【社務所・授与所】受付時間/境内05:00~17:00 納経所(朱印所)/08:00~16:30 金堂・講堂・五重塔初層/08:00~17:00(受付終了16:30)
- 参拝・拝観料
- 御影堂、食堂は無料、金堂・講堂・五重塔は有料 ※詳細はHPをご確認ください
- 公式ホームページ
- http://www.toji.or.jp/
東寺のアクセス
- 車の場合
- 京都南ICより国道1号線を北に約3.5km
- 公共交通機関の場合
- JR「京都」下車、八条口より徒歩15分
- 近鉄「東寺」下車、徒歩10分
- 市バス「東寺南門前」「東寺南門前」「九条大宮」「東寺西門前」 下車すぐ
東寺の地図
東寺の口コミ
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