京都市東山区にある瀧尾神社は、「福助」といわれた大丸百貨店の創業者が毎日参拝したことから、仕事運アップのパワースポットとして知られています。今でも、商売繁盛や出世運・仕事運向上のご利益を授かるべく足しげく通う人が多い神社です。
全長8メートルの躍動感たっぷりの木彫りの龍や、十二支や鳳凰など霊獣の彫刻が奉納されているとても縁起の良いスポット。境内には子授けのご利益で有名な三嶋神社の祈願所があり、触れると子供が授かる「陰陽の石」が祀られています。
目次
瀧尾神社のご利益
- 商売繁盛、出世運・仕事運向上
- ご祭神は七福神の三神であり、三神とも共通しているのが商売繫盛・出世開運・金運・財運向上の福徳です。また、伏見京町に住んでいた大丸創業者の下村彦右衛門が、出勤途中にある瀧尾神社に毎朝欠かさず参拝していたおかげで大丸が繁栄したことから、商売繁盛のご利益があるといわれています。
- 子授け懐妊
- 瀧尾神社のの境内には、子授け安産のご利益で有名な三嶋神社の祈願所があり、その側に祀られている「陰陽の石」に触れると子供を授かると言われています。
瀧尾神社の授与品
瀧尾神社のお守り
仕事開運御守り
白地に金文字で「瀧尾神社御守」刺繍があり縁も金色になっているお守り。コンパクトなのでカバンに忍ばせやすいですね。
福助人形
大丸百貨店の創業者である下村彦右衛門をモデルにした置物。商売繁盛・仕事運向上を祈願し神棚に祀るのもおすすめ。
瀧尾神社のおみくじ
瀧みくじ
黄緑色のかわいい龍の中におみくじが入っています。
瀧尾神社の御朱印
瀧尾神社では「瀧尾神社」と「三嶋神社」の御朱印がいただけます。木曜日は社務所がお休みです。
【場所】授与所
【受付時間】10:00~18:00(休憩/12:00~13:00)※木曜日は休み
瀧尾神社の見どころ
創建の詳細が不明な瀧尾神社ですが歴史は古く平安時代以前、社号と場所を幾度とかえ最終的にこの地に鎮座。現在の社殿は大丸百貨店の創業者である下村彦右衛門(しもむらひこえもん)によって造営、後に下村家によって現在の貨幣価値にして”約5億円”をかけて本殿、拝殿、手水舎、絵馬舎が整備され現在に至ります。
大丸の創業者が参拝した瀧尾神社
伏見京町に住んでいた大丸の創業者である下村彦右衛門が、通勤時に毎朝欠かさず参拝していた神社がこの瀧尾神社で、大丸の繁栄は瀧尾神社のおかげということで、「商売繁盛」のご利益があるといわれています。
瀧尾神社の絵馬には、ご祭神三神にお祈りしている下村彦右衛門と龍が描かれています。
下村彦右衛門さんは大丸百貨店が繁盛した後は、困っている人々に服を配ったり、炊き出しをしたりしていたことから「福の神のような人」といわれ、次第に「福助さん」と呼ばれるようになったそうです。
離れて見てね屋根上の「まさる」
瀧尾神社の本殿の屋根の上には、伏見人形で作られた神猿「まさる」が祀られています。まさるは魔が去る(魔猿)ともいわれ、鬼門除けとして置かれています。かつては周辺の松林の松の木から鬼門(北東)を見つめていたそうですが、残念ながら松が枯れてしまい今は瀧尾神社の屋根の上に。
鬼門の方角から邪悪な者の侵入を防ぐという大役を担っている「まさる」ですが、神猿とはいえ「まさる」もお猿。じっとはしていません、しっかり役目を果たすよう行動範囲を制限されているのか「まさる」はだいたい檻の中にいます。
神猿「まさる」は、烏帽子をかぶり手には御幣や神楽鈴を持っていることが多いんですが、このまさるは持ってないような・・・。屋根上の「おさる」は、雨もしのげるいいポジションですね。
狛犬と狛猿がダブルで守るご本殿
北山貴船奥院御社を移設した本殿は、パワースポットと言われている瀧尾神社のパワーの源です。両脇には木彫りの狛犬、その奥には御幣をもった猿がご本殿を守っています。瀧尾神社の本殿、拝殿、東西廊、手水舎、絵馬舎は、京都市指定有形文化財に指定されています。
また、瀧尾神社の社殿など彫刻装飾も見どころの一つ。あんな所にも、こんな所にも十二支や鳳凰などの霊獣、とても縁起の良いものがたくさん施されています。
夜な夜な出掛ける「天井龍」
瀧尾神社の拝殿の天井には、江戸時代後期の彫刻家・九山新太郎作の、木彫りの龍の彫刻があります。見上げると、今にも動き出しそうなこの木彫りの龍は、なんと全長8メートル!胴体は杉、頭は檜、目はメッキ、手には「金の玉」を持っています。
当時「龍が夜な夜な拝殿を抜け出して、近くの今熊川まで水を飲みに行っている」という噂が広まり、近隣住民は怖くて眠れなかったとか。神社はその対策として、龍が出掛けないように金網を張って閉じ込めていたそうです。
昔の人が龍が抜け出していたと思うほど躍動感のある木彫りの龍は、瀧尾神社の最大の見どころです。
境内に三嶋神社の祈願所がある
瀧尾神社の境内には、京都の東山区にある子授け安産のご利益で有名な三嶋神社の祈願所があります。
三嶋神社は、ご祭神のお使いが”うなぎ”であることから「うなぎ神社」とも呼ばれている神社。珍しいうなぎの絵馬。
触れると授かる「陰陽の石」
この祈願所の横に祀られているのが、御神石である「陰陽の石」です。
この霊験あらたかな「陰陽の石」に触れると夫婦和合・子授懐妊のご利益があるといわれています。左側が陽石(男石)、右側が陰石(女石)です。触れてご神徳をいただくことができる御神石です。
三嶋神社には「揺向石(ようこうせき)」という、石に触れた手でお腹を撫でると牛若丸のような男の子を授かる石があります。「安産石」「誕生石」とも言われ性別にかかわらず授かる石として信仰されています。
三嶋神社の見どころや詳細は以下記事にて。
瀧尾神社内の当たる「占い処」
瀧尾神社の神主さん、山田龍聖(山田望夢)先生はいわゆる「見える人」、TV番組や雑誌などにも多数出演されています。瀧尾神社の社務所横の会館にて占いをされています。
当たると評判で、母方の家系は室町時代からの神学者である吉田兼倶の末裔で、先祖代々陰陽道・土御門・吉田神道を伝えてきた家柄、幼少より霊感が強かったそうです。
恋愛・結婚・人間関係、そして姓名判断や赤ちゃんの命名・名づけなどもされています。
瀧尾神社の由緒
創建年代は不詳で、洛東聾ノ谷にあった武鵜社(たけうのやしろ)が応仁の乱で焼失し、日吉坂に移転し多景社(たけのやしろ)と称したが、天生14年(1586)豊臣秀吉が方広寺大仏殿を建立に伴って現在地へ移され、宝永年間に江戸幕府の命令によって改築され、社号も現在の瀧尾神社と改称。
瀧尾神社のご祭神
- ご祭神
- 大己貴命(おおなむちのみこと)
- 大黒天(だいこくてん)
- 弁財天(べんざいてん)
- 毘沙門天(びしゃもんてん)
瀧尾神社の基本情報
- 名称(よみがな)
- 瀧尾神社(たきおじんじゃ)
- 住所
- 〒605-0981 京都市東山区本町11丁目718
- 駐車場
- あり 数台
- 参拝・拝観時間
- 受付時間/自由
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- なし
瀧尾神社のアクセス
- 公共交通機関の場合
- JR奈良線・京阪「東福寺」下車、徒歩約5分
- 京都市バス「東福寺」下車、徒歩約3分
瀧尾神社の地図
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