京都東山区にある「三嶋神社」は子授け・安産のご利益で有名で、小さい神社ながら皇室の信仰も厚く、あの秋篠宮殿下も参拝され、後に悠仁(ひさひと)親王殿下がご誕生されたとか!
神使がうなぎであることから鰻信仰も厚く、三嶋神社は「うなぎ神社」とも言われています。うなぎの寝所のように細長い境内には、多くの子授け・安産祈願のうなぎ絵馬が奉納されています。境内には、妊婦が触れると牛若丸のような男児が生まれると伝わる霊石「揺向石」も。
目次
三嶋神社のご利益
- 安産・子授け
- 後白河天皇の中宮、平滋子(建春門院)は皇子に恵まれないことを嘆き摂津三嶋神に祈願したところ、子を身ごもり無事に男児(第80代天皇:高倉天皇)を出産したことから子授け・安産のご利益があるとされています。
- 良縁・夫婦和合・家内安全
- ご祭神である、天津日高彦火瓊々杵尊(あまつひだかひこほのににぎのみこと)と木之花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)は夫婦神であることから、夫婦和合のご利益があります。また、江戸時代の三嶋神社の境内にあったご神木「相生の松」は、離れた2本の松のそれぞれの中間あたりから生えている枝と枝が1本に結ばれているご神木でした。その間に「揺向石」が祀られていたことから良縁・夫婦和合・家内安全のご利益があるとされています。
三嶋神社のお守り
安産・子授けのお守り
三嶋神社のご利益「安産・子授け」白と淡いピンクお花地にご神紋「隅切三文字」が施された女性らしいお守り。
開運鰻登守
うなぎの神様を祀るうなぎ神社やはりうなぎのお守りは外せません。うなぎの神様が龍のごとく天高く昇っていくお姿が施された運が開ける開運(気運上昇)お守り。
子授・安産 絵馬
絵馬は2種類あり、うなぎが2匹の絵馬と3匹の絵馬があります。うなぎが2匹の子授け祈願の絵馬、うなぎが3匹の安産祈願の絵馬です。
神鰻土鈴
魔よけのお守り土鈴、うなぎの絵が可愛い。生命力の象徴でもあるうなぎ、天高く昇っていくうなぎは一家の運気が上昇し栄える家運隆昌のご利益があり、3匹のうなぎは家族を表しています。また、栄えることから商売繁盛のご利益もあります。
三嶋神社の御朱印
うなぎ神社(三嶋神社)だけあって、御朱印の右下には3匹のうなぎの青色の印が、中央の三嶋宮の朱印の右上には三嶋神社のご神紋「隅切三文字」があります。八角形の中に波打った「三」の文字、これは泳いでいる3匹のうなぎを意味しています。
【場所】授与所
【受付時間】不明
三嶋神社の社務所は通りを挟んだ反対側にあります。詳しい受付時間が分かりませんが、インターホンを押すと出てきてくださいます。
京阪電車の東福寺駅近くにある瀧尾神社には三嶋神社の祈願所があり、瀧尾神社でも三嶋神社の御朱印をいただくことができます。
瀧尾神社の見どころや詳細は以下記事にて。
三嶋神社の見どころ
うなぎの寝床のような三嶋神社
うなぎ神社として有名な三嶋神社、神の使いが「うなぎ」だからそう呼ばれているのですが、境内はうなぎの寝所のごとく細長いのには驚きました。すごく小さなうなぎ神社ではありますが、皇室の方も参拝するほどそのご利益は大きい!!
まず手水舎でお浄めをしたいところですが、見当たりません。実は向いにある社務所の横側にあります。
子授け・安産祈願で有名な「三嶋神社」
生命の出生・生育を守護する神として、古くより宮中の女官の子授け・安産祈願所として信仰が厚かった三嶋神社は、今でも皇室からの信仰が厚い神社です。
皇室からの信仰が厚い理由
皇子に恵まれなかった後白河天皇の中宮(皇后)、平滋子(建春門院)が、摂津(現大阪)の三嶋神に子授け祈願をしたところ夢でお告げがあった。そのお告げは、「そなたに男児を授ける、よって三島の神をお祀りせよ」とのものでした。
お告げを平滋子から聞いた後白河天皇は、永暦元年(1160)9月に三嶋神を祀った三嶋神社を創建。すると平滋子は懐妊、翌年1161年9月にめでたく男児(第80代天皇:高倉天皇)を出産されたのです。それ以降、皇族や宮中の女官たちや子授け・安産祈願所となりました。
その後、平滋子が出産した第80代高倉天皇の中宮、平徳子(建礼門院)も三嶋神社で祈願し、1178年に第81代安徳天皇をお生みになりました。
近年では秋篠宮殿下も参拝
また、近年では秋篠宮皇嗣殿下も平成15年に参拝され、平成18年には悠仁(ひさひと)親王殿下がご誕生。
今では、三嶋神の子授け・安産のご利益にあやかるべく参拝されるご夫婦が多いようです。
子授・安産のうなぎ絵馬
ご祭神の使いである「うなぎ」が描かれた爽やかな水色の絵馬。このうなぎ絵馬は「子授け」「安産」によって描かれている絵が違います。
うなぎが2匹の子授け祈願の絵馬(写真左)とうなぎが3匹の安産祈願の絵馬(写真右)です。子授けはうなぎの夫婦で2匹、安産は子供が無事に生まれてうなぎの夫婦と子供で3匹に!!
三嶋大神に祈願した人は、子供が無事に生まれるまでは「鰻(うなぎ)絶ち」をし、生まれた後お礼参詣に訪れてから、産後の回復のため有難く「鰻(うなぎ)」を食べるのが良いそうです。
神の使いである鰻を食べない「鰻禁食信仰」が、今もあるそうです。
男の子を授かる「揺向石」
触れて祈願すると牛若丸のような立派な男児を授かる、また「結び」のご利益もあるという三嶋神社の「揺向石(ようこうせき)」。
揺向石のご利益1:男の子を授かる
かつて牛若丸(源義経)が三嶋神社に参拝後、夢に現れた白髪のおじいさんより「すぐに奥州へ行きなさい」とお告げがあり、夢から覚めた牛若丸は三嶋神社を訪れ、夢に出てきたおじいさんが立っていた場所をみると大きな石がありました。それが男の子を授る「揺向石」です。
妊婦さんが三嶋神社に参拝し男児の授けを祈願した後に、「揺向石」に触れてからお腹に触れると牛若丸のような立派な男の子を授かると言われています。
また「揺向石」は、「安産石」「誕生石」とも言われ性別にかかわらずこどもを授かる石として信仰されています。
揺向石のご利益2:縁結び・夫婦和合・家内安全
また、江戸時代の三嶋神社には、ご神木の「相生の松」がありました。この相生の松は2本の少し離れた位置にある松の真ん中あたりで一方の枝ともう一方の枝が手を繋いでいるかのように結ばれていたそうです。
そしてその「相生の松」の間に「揺向石」が祀られていことから、「結び」のご利益、縁結び・夫婦和合・家内安全の「結びの石」でもあるとのこと。
三嶋神社の由緒
後白河天皇の中宮、平滋子(建春門院)は皇子恵まれないことを嘆き摂津三嶋神に祈願したところ、夢で「汝に男児を授ける、よって三島の神をお祀りせよ」とお告げがあり後に平滋子は懐妊・出産されました。このことにより後白河天皇は三嶋神を崇敬、平重盛に命じて社殿を造営、三嶋神を勧請し永暦元年(1160)9月に創建された。
三嶋神社のご祭神
- ご祭神
- 大山祗大神(おをやまづみのおをかみ)
天津日高彦火瓊々杵尊(あまつひだかひこほのににぎのみこと)
木之花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
三嶋神社の基本情報
- 名称(よみがな)
- 三嶋神社(みしまじんじゃ)
- 住所
- 〒605-0927 京都市東山区上馬町3丁目
- 駐車場
- なし
- 参拝・拝観時間
- 受付時間/自由
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- なし
三嶋神社のアクセス
- 公共交通機関の場合
- 市バス「馬町」下車、徒歩5分
三嶋神社の地図
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