京都の繁華街、新京極通りにある「誠心院(せいしんいん)」は、平安時代の女流歌人・和泉式部が初代住職を務めたお寺。和泉式部が出家し女人往生した場所でもあり「和泉式部寺」とも呼ばれ、境内には和泉式部のお墓や歌碑を見ることができます。
才色兼備の和泉式部にちなみ、知恵授け・恋授けのご利益があるとされ、山門前の「鈴なりの輪」を回せば願いが叶うといわれています。また「京都新京極ご朱印巡り」の新京極8社寺のひとつで、華やかな御朱印が人気です。
目次
誠心院のご利益
- 知恵授け・恋授け
- 誠心院は初代住職の和泉式部が才色兼備であったことから、学業成就・恋愛成就のご利益があるとされ、山門前の「鈴なり輪」を願いを込めて回すと、知恵授け・恋授けのご利益を授かることができます。
誠心院の授与品
誠心院のお守り
誠心院ではお守りの授与はありません。
誠心院の御朱印
誠心院の御朱印は、ご本尊の「阿弥陀如来」の御朱印や、和泉式部の和歌入りで色和紙の御朱印や、命日に授与される限定御朱印などがあります。
御朱印は境内奥(本堂向かって左)にある授与所でいただくことができます。誠心院は「京都新京極ご朱印巡り」、新京極8社寺のひとつです。
【場所】授与所
【受付時間】07:00~19:00
誠心院の見どころ
和泉式部ゆかりのお寺
誠心院の初代住職が平安時代の女流歌人・和泉式部であることから、「和泉式部寺」とも呼ばれています。また、和泉式部が晩年をここで暮らし往生を遂げたゆかりのお寺。
和泉式部は、娘の小式部内侍(こしきぶのないし)の死をきっかけに出家し仏門に入りました。
和泉式部は、女人往生のため寺町にある「誓願寺」で日々念仏を唱え、この誠心院で往生を遂げたといわれています。
山門の両脇には、「和泉式部縁起絵巻(上下二巻)」の絵が展示されています。
山門を抜けた本堂前には、和泉式部と娘の小式部内侍(こしきぶのないし)になりきって写真を撮ることができる顔出しパネルがあります。
誠心院のご本尊、阿弥陀如来が祀られている本堂には、和泉式部の像も安置されています。
この時は本堂内を見ることはできませんでしたが、3月21日の和泉式部の命日には本堂で謡曲「誓願寺」などが奉納され、春のお彼岸の法要も行われます。また、3月1日には境内で「和泉式部 大茶会」が開かれます。
境内には和泉式部が大好きだった「軒端(のきば)の梅」が植えられ、その側には和泉式部の春の歌「霞たつ春きにけりとこの花を 見るにぞ鳥の声も待たるる」と刻まれた歌碑が。
境内の裏手には和泉式部のお墓や、苦しみを取り喜びを与えてくれる観世音菩薩さまもいらっしゃいます。
知恵授け・恋授けの「鈴成り輪」
誠心院の山門手前の右側には、知恵授け・恋授けの「鈴なり輪(すずなりぐるま)」があります。別名「魔尼車(まにぐるま)」と呼ばれ、一回まわすと般若心経を一読したのと同じご利益を授かるといわれています。
学業成就や恋愛成就のご利益をおいただきたい方は、願いを込めて一回転!
開運隆昌の「水かけの行者さん」
山門を抜けた右手には、開運隆昌の「水かけの行者さん」がいらっしゃいます。役の行者(えんのぎょうじゃ)さんは飛鳥時代の呪術者で、修験道の開祖と言われ、山伏に崇拝されているお方です。足元にいるのは夫婦の鬼、赤鬼と青鬼です。
水をかけることで開運隆昌のご利益があるということなので、かけさせていただきました。
誠心院の由緒
万寿4年(1027)、関白であった藤原道長が娘の藤原彰子(上東門院彰子)に仕えていた和泉式部のために、御所の東側にあった法成寺の東北院内に庵を建て「東北院誠心院」としたのが始まりです。
誠心院のご本尊
- ご本尊
- 阿弥陀如来(あみだにょらい)
誠心院の基本情報
- 名称(よみがな)
- 誠心院(せいしんいん)
- 住所
- 〒604-8047 京都市中京区新京極通六角下ル中筋町487
- 駐車場
- なし
- 参拝・拝観時間
- 07:00~19:00
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- https://www.seishinin.or.jp/
- その他
- -
誠心院のアクセス
- 公共交通機関の場合
- 阪急電車京都線「河原町」下車、徒歩8分
- 京阪電車「三条」または「祇園四条」下車、徒歩8分
- 京都市営地下鉄東西線 「京都市役所前」下車、徒歩8分
- 京都市営バス、京都バス各線「河原町三条」または「四条河原町」下車、徒歩8分
誠心院の地図
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