嵐山にある「虚空蔵法輪寺」は、十三参りのお寺として有名で「嵯峨の虚空蔵さん」と親しまれてます。弘法大使も信仰していたとされる本尊の虚空蔵菩薩は、厄を祓い智恵と慈悲を授けてくれる仏様。
本堂へ向かう石段の途中には、電気・IT関連事業者が崇敬する「電電宮」があり、本堂前には狛犬ならぬ狛牛・狛寅が鎮座しています。渡月橋・嵯峨野を一望できる舞台からの景色が見事で、境内の紅葉も美しいお寺です。
目次
虚空蔵法輪寺のご利益
- 智恵授け・芸能上達
- 法輪寺のご本尊である虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)は、厄を祓い智恵・技芸を授ける仏さまであることから智恵授け・芸能上達のご利益があります。
- 電気関係事業・IT事業の発展や開運
- 法輪寺境内にある電電宮は、電気・電波の祖神を祀っており、電気・電波・電力など電気にまつわる事業の発展にご利益があります。最近では通信事業やIT事業なども。
虚空蔵法輪寺の授与品
法輪寺のお守り
マイクロSD御守
「マイクロSD御守」は、実際に携帯に入れて使うことのできる16GBのSDカードです。SDカード内には法輪寺のご本尊「虚空蔵菩薩」の画像が入っている有難い御守です。
智恵授けの仏さまです。いいアイデアが浮かばない時は携帯内の画像を見て祈りましょう。
自在御守
お守り袋と水晶玉、願い紙の3点セットの「自在御守」。願い紙に自分の叶えたい願いを書き、水晶の宝珠と一緒にお守り袋に入れるちょっと変わったお守りです。
本尊の虚空蔵菩薩が「あらゆる願いにおいて我が名を唱えよ」と御説きになったことから、何でも”自在”に、あらゆる願いを叶えてくれるというありがたいお守り。
法輪寺のおみくじ
電電みくじ
社務所電電みくじは、まさかの恋占いのおみくじです。一人で引いても、二人で一緒に引いてもOK!
剣とプラズマボールに触れると超微弱の電気が流れ、画面中央に数字が表示されるという仕組み。受付のその数字のおみくじをいただけます。
一人で引く時は写真のスタイルで剣とプラズマボールに触れます。二人の時は手を繋ぎ、一人が剣をもう一人がプラズマボールに触れると二人の将来を占う数字が表れます。
法輪寺の御朱印
法輪寺の御朱印はこちらの一種類のみです。電電宮の御朱印や限定御朱印はありません。
【場所】授与所
【受付時間】09:00~17:00
虚空蔵法輪寺の見どころ
嵯峨の虚空蔵さん「法輪寺」の境内
京都で十三参りのお寺として有名な「虚空蔵法輪寺」。ご本尊は虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)で、智恵授けの仏さまです。「嵯峨の虚空蔵(こくうぞう)さん」として親しまれているお寺です。
法輪寺は、約1,300年の歴史をもち「今昔物語」「枕草子」にも名を残す古刹です。
虚空蔵菩薩のご利益である智恵と福徳より、「智福山」の扁額が掲げられています。慶長10年(1607)後陽成天皇から賜った山号です。
お堂の脇には、病や悪いところを直してくれるお釈迦さまの弟子のひとり、賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)の像があります。自分の悪い箇所を撫でて、その後に賓頭盧尊者と同じところを撫でると病が治るといわれています。
本堂右手にある授与所で、お守りや御朱印がいただけます。十三参りの受付もこちらで行います。
本殿左手のお堂には、七福神のひとりで金運のご利益がある「大黒天」も祀られていました。
ここにも賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)さん。
本堂前の狛牛と狛寅
虚空蔵法輪寺の本堂手前には、狛犬ならぬ「狛牛」と「狛寅」が鎮座しています。一体ずつのため、非常に珍しく左右が別の動物。
虚空蔵法輪寺のご本尊である虚空蔵菩薩が、丑年・寅年の守り本尊のため、狛牛と狛寅が鎮座しています。
しかもこの狛牛と狛寅は「阿吽(あうん)」の形になっているんです。寅が口が開いている「阿」、牛が口を閉じていて「吽」。ちゃんと阿吽の呼吸で本堂を守護してるようで面白い。
狛寅の側にある桜は早咲きの桜で、3月頃には咲くようです。狛牛の後ろには梅の木があり、運が良ければ桜と梅を同時に見られることも。
智恵授けの羊の像
法輪寺の境内には、牛と虎だけではなく羊の像もあります。羊は虚空蔵菩薩のお使いとされ、虚空蔵菩薩を背中に乗せるため伏した姿をしているといわれています。(姿を変えた虚空蔵菩薩だという説も)
境内へ続く石段を上がって右手にある、優しいお顔をした羊の像には「智恵授け」のご利益があると言われています。
電気・電波・IT関連の参拝者が絶えない「電電宮」
山門をくぐって最初に目に留まるのが、先覚功労者の霊を慰める「電電塔」です。後ろの石壁には、後ろの石壁には電気電波の発展の貢献者の代表として、エジソンとヘルツのレリーフがあります。
電球や蓄音機を発明したトーマス・エジソンと、周波数「Hertz(ヘルツ)」の単位名にもなっている電磁波の存在を証明したハインリヒ・ヘルツなど、電気・電波の発展に貢献した人たちの慰霊の塔です。
山門から本殿へ向かう石段を登って行くと、電気・電波の祖「電電明神」を祀る「電電宮」があります。
法輪寺の鎮守社のひとつ「明星社」が、昭和31年に電気電話関連業界の発展と繁栄を祈願するため「電電宮」と改められました。毎年5月23日には、あらゆる電気関係事業の発展と安全を祈願する「電電宮大祭」がとり行われています。
「電電宮」は電気や通信事業者、IT関係の人たちの参拝が多く、ちょうどこの時もスーツ姿の男性グループが、一人一人順番に手を合わせて参拝されているところに遭遇しました。
電電宮の授与品として、「マイクロSD御守」「情報安全護符」「電電宮御守」などがあります。
SDカードの御守も人気ですが、シールタイプの護符も人気のようです。
法輪寺の紅葉
法輪寺は紅葉が美しい場所でもあります。
山門と紅葉、紅葉しきっていない緑から赤へのグラデーションが美しい。
振り返ると昇ってくるときには違う良さがあります。
とっても鮮やかな紅葉した紅葉。
舞台から見る嵐山の景色
法輪寺の境内にある舞台(展望台)からは、嵐山の渡月橋や嵯峨野の景色を眺めることができます。
8月16日には大文字の送り火も見ることができます。
法輪寺の裏参道
嵐山方面から渡月橋を渡ったところに、法輪寺に続く裏参道がありこちらからも行くことができます。
裏参道の途中には「童話碑」や人形供養が行われる「人形塚」があります。
法輪寺の駐車場
法輪寺には、参詣者用の有料駐車場があります。十三参りの時期は混み合うので注意が必要です。
虚空蔵法輪寺のイベント・行事
十三まいり
十三まいりとは、人生の大きな節目とされる数え年13歳に、厄難を払い虚空蔵菩薩に智恵を授かり、幸福な人生を送れるよう祈願する習わし。法輪寺の十三まいりでは、漢字一字を書く一字写経をし奉納します。
法輪寺にお参りした帰り道に、渡月橋を渡り終えるまでに振り返ると、授かった智恵を失ってしまうという言い伝えがあります。
祈祷受付時間:09:00~16:00 ※予約不要
祈祷料金:5,000円~
うるしの日法要
虚空蔵菩薩は、漆器業、工芸技術の守護仏でもあることから、法輪寺は「漆寺(うるしでら)」とも呼ばれています。11/13の「うるしの日」には狂言が奉納されるなど、漆器業、工芸技術の発展を祈願します。
時間:11:00~
針供養法要
法輪寺では使い古した針に感謝して供養すると共に、手芸や芸能上達を願う「針供養」が年2回行われています。
天皇の命によって始まった法要で、本堂に備えられた大きなこんにゃくに、飾り糸を付けた大きな針を刺し針仕事の上達を願い供養します。
役目を終えた折れた針や古くて使えなくなった針は、境内にある「針供養塔」に納められ、皇室で使われていた針は「宝塔」に納められます。
時間:13:00~
虚空蔵法輪寺の由緒
元明天皇の勅願により和銅6年(713)国家安穏、万民の繁栄、五穀豊穣、産業の興隆を祈る場所として行基が「木上山葛井寺(もくじょうざんかづのいでら)」を建立したのが始まりです。天長6年(829)弘法大使・空海の弟子である道昌が、虚空蔵菩薩像(こくうぞうぼさつぞう)を安置し、貞観16年(874)寺号を「法輪寺」と改め今に至る。
法輪寺のご本尊
- ご本尊
- 虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)
法輪寺の基本情報
- 名称(よみがな)
- 法輪寺(ほうりんじ)
- 住所
- 〒616-0006 京都市西京区嵐山虚空蔵山町16
- 駐車場
- あり 20台/普通車 1,000円/1日
- 参拝・拝観時間
- 09:00~17:00
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- https://www.kokuzohourinji.com/
- その他
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虚空蔵法輪寺のアクセス
- 公共交通機関の場合
- 阪急電車「嵐山駅」徒歩5分
- 京都バス「阪急嵐山駅前」徒歩5分
法輪寺の地図
虚空蔵法輪寺の口コミ
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