京都の東山にある「清水の舞台」で有名な清水寺。境内には1,200年湧き続けている「音羽の滝」や、自分を見つめ直す「胎内めぐり」、ふれ愛観音や濡れ手観音、安産の信仰が厚い子安塔、縁結びの「地主神社」など、見どころが多くご利益スポットがたくさんあります。
世界遺産でいわずと知れた人気スポット清水寺は、本堂前に広がる四季折々の美しい景色を見るだけで、清々しい気持ちになります。
目次
清水寺のご利益
- 無病息災・立身出世・良縁
- 清水寺のご本尊である十一面千手観世音菩薩は、十一の表情と四十二の手で大きな慈悲をあらわし、人々を苦難から救うといわれており、無病息災や立身出世、良縁といった現世利益があるとされています。
- 延命長寿
- 音羽の滝のご本尊である不動明王は、延命長寿のご利益で知られ、音羽の滝は「金色水」「延命水」と呼ばれ延命長寿のご利益があるとされています。
清水寺のお守り
清水寺の御朱印
清水寺でいただける御朱印は何種類もありますが、今回は本堂「大悲閣」の御朱印をいただきました。大悲閣とは、「大いなる慈悲深い十一面千手観音立像を祀っている閣」ということです。御朱印をいただける場所は本堂、阿弥陀堂、奥の院、滝の堂と4ヶ所ありますよ!
【場所】納経所
【受付時間】08:00~18:00 ※納経所により異なるので注意!
清水寺の見どころ
出迎えの仁王門
清水寺に続く坂道をのぼるとまず出迎えてくれるのが、清水寺の正門である仁王門。一度消失していますが、再建された見事な楼門。
シンボルの三重塔
高さは31mで三重塔としては国内最大級。清水寺のシンボル的存在で、ライトアップもされます。
随求堂の胎内めぐり
胎内めぐりが体験できるという随求堂(ずいぐどう)。ご本尊である大随求菩薩(だいずいぐぼさつ)のご利益は「心願成就」です。
人々の願いや求めにしたがい、願いを叶えてくれるお母さん仏、その大随求菩薩のお腹の中に入ります!!
靴を脱いで中へ!入るや否や真っ暗、その真っ暗な中を左側にある大きな数珠をたぐりながら進みます。真っ暗で足がすくみます。だんだん目が慣れてきてうっすら見えてくると思ってるあなた!!全然見えないんですビックリでした。真っ暗ってこのことをいうのかと。
五感を研ぎ澄ましてしばらく進むと、薄明りの中に石が現れるので、撫でて回してお願いをします!事前にお願い事を考えていきましょう。縁結び・安産の神様も祀られているので、清水寺を訪れた時はここにもよってみてください。
時間:09:00~16:00
料金:100円(小学生から)
清水寺の本堂
まずは龍の手水舎でお清めを!ご本堂への入口、轟門(とどろきもん)の左手前にあるこの手水舎、実は「歯痛」や「頭痛」が治るというご利益があるんですよ。(飲めませんが)
いよいよ国宝の本堂です。本堂奥には、ご本尊である十一面千手観音立像が祀られています。
本堂入り口の左手にあるのが、諸説ありますが、弁慶の錫杖(しゃくじょう)と下駄(たかげた)です。触ると浮気をしなくなるとも言われている!?
本堂に入り、まずお目見えするのが清水寺の大黒様「出世大黒天」。七福神の一人で、福徳・財運のご利益がある大黒天様、こちらの大黒天様は出世してお金が増える出世大黒天!
こちらは礼堂。この奥には、普段見れないご本尊さまに、外からお参りするところです。
通常ご本尊のある内々陣には入れません。観音さまを見たいなら、千日詣りなどの特別な法会がある日を狙いましょう。
清水寺は「平成の大修理」
清水寺は2008年から「平成の大修理」を行っており、近年「本堂が工事中でシートに覆われてた...」という方も多かったかと思います。
2017年2月より行われていた屋根の檜皮(ひわだ)葺き替え工事が2019年末に完了し、2019年2月に50年ぶりに新しい檜皮(ひのきの樹皮)に葺き替えられた屋根がお披露目されました。(写真は3月12日の本堂の屋根)
清水寺の屋根の美しい曲線は、檜皮を使っているからこそ出せるそうです。2020年5月からは本堂の舞台の板を交換する工事に入っています。工事の完了予定は2021年3月とのこと。新しい「清水の舞台」が楽しみですね。
清水の舞台
「清水の舞台から飛び降りる」ということわざがありますが、その「清水の舞台」がここですね。ただ舞台は「飛び降りるところ」ではなく、その名の通り観音様に芸能を奉納する舞台。
「清水の舞台から飛び降りる」ということわざは、清水の舞台から飛び降りるほどの覚悟で物事を実行する決意を表した言葉。その清水の舞台は、地上から高さ約13メートルでビルだと4階ぐらいの高さだそう、、、。(江戸時代には実際に200人を超える飛び降りがあった!)
急な崖に作られた舞台は、「懸造り(かけづくり)」という伝統工法で、釘を1本も使っていません。なのに耐震性もばっちりというから、日本の建築技術はすごい!「神業」です。
晴れていると京都市内が一望でき、京都タワーをはっきり見ることができますよ。
えんむすびの「地主神社」
舞台を出るとすぐ左手には「地主神社」の鳥居が見えてきます。地主神社は京都で人気の縁結びの神社。ここをお目当てに訪れる人も多いでしょうね♫
地主神社自体は無料で入場できますが、地主神社は清水寺の境内にあるので、清水寺の拝観料が必要です。
地主神社の見どころや詳細は以下記事にて。
煌びやかな「阿弥陀堂」
次に現われるのが、朱色で綺麗な阿弥陀堂(重要文化財)。中央の仏様は阿弥陀如来坐像です。
重要文化財の「奥の院」の観音さま
進んで行くと、ちょうど音羽の滝の真上にたつ奥の院(重要文化財)があります。このお堂は建物の造りも置かれている仏像も、本堂と全く同じなんです。奥の院の前には本堂と同じく、懸造りの舞台があります。その奥の院に安置されているのが、手で触れて撫でることでご利益をいただける「ふれ愛観音さま」 です。
奥の院の裏にまわると、濡れ手観音(ぬれてかんのん)様がひっそり安置されています。肩に水を掛けると、煩悩を洗い流してくれる諸願成就のご利益がある観音様です。
絶景の写真スポット
奥の院のあたりが絶景の写真スポット。ここからの清水の舞台の眺めは最高ですよ!
パワースポット「音羽の滝」
清水寺の名前の由来となったのが「音羽の滝」。この滝から清い水がこんこんと流れ出ていたことから、清水寺と名付けられました。「金色水」や「延命水」とも呼ばれます。
3本の滝の右が「延命長寿」、中央が「恋愛成就」、左が「学業成就」のご利益があると以前は言われていたように思いますが、現在はどの滝も「諸願成就」のようです。ちなみに音羽の滝のご本尊は、延命長寿のご利益で知られる不動明王です。
長い柄杓(ひしゃく)が置いてあるので、清水を柄杓に汲み願い事をし霊水をいただきます。
音羽の滝は、とても混雑する人気スポット。行列を避けたい方は、音羽の霊水は500円で購入することもできます。
お土産にもおすすめです!
安産・子育てのご利益「子安塔」
美しいこの三重の塔は、子安観音(千手観音)が祀られている「子安塔」で安産のご利益があります。
聖武天皇・光明皇后の祈願所だったようですが、創建などは不明で現在の塔は1,500年に建てられたものです。
清水寺のイベント・行事
夜間特別拝観
春、夏、秋の年3回行われる清水寺の夜間拝観。春は桜、秋は紅葉と境内がライトアップされ幻想的な雰囲気を味わえます。
清水寺から出ている青い光は観音さまの慈悲を表しているんだとか。
日時:春(3/末~4/初)、夏(8/14~8/16)、秋(11/中~11/末)
時間:
※期間中は21:30閉門(21:00 受付終了)
千日詣り
一日の参拝で千日分のご利益がいただける「千日参り」。古くから徳のある日として人気で、千日参りの期間は本堂奥の内々陣にて、ご本尊の十一面千手観音立像など多くの観音さまを拝むことができます。
日時:8月9日~16日
時間:9:00~17:00 受付終了
※14日~16日は夜間拝観が可能(21:00 受付終了)
清水寺の由緒
奈良で修行を積んだ賢心(けんしん)という僧によって宝亀9年(778年)開創。賢心(けんしん)の夢に白衣の老翁があらわれ「北へ清泉を求めて行け」とお告げがあり、お告げに従い北へと歩き、やがて京都の音羽山で清らかな水が湧き出る滝を見つけます。そして、この滝のほとりで修行をする老仙人と出会います。仙人は賢心に観音力を込めた霊木を授け「あなたが来るのを待ち続けていた。どうかこの霊木で千手観音像を彫刻し、この観音霊地を守ってくれ」と言い残して姿を消したといいます。
賢心は「仙人は観音の化身だ」と悟り、以後、音羽山の草庵と観音霊地を守りました。それから2年後、鹿狩りに音羽山を訪れた坂上田村麻呂が音羽の滝で賢心と出会います。賢心は坂上田村麻呂に観音霊地での殺生を戒め、観世音菩薩の功徳を説きました。その教えに深く感銘を受けた坂上田村麻呂は、後日十一面千手観世音菩薩を御本尊として寺院を建立し、音羽の滝の清らかさにちなんで清水寺と名付けたのが始まり。
清水寺のご本尊
- ご本尊
- 十一面千手観音立像
清水寺の基本情報
- 名称(よみがな)
- 清水寺(きよみずてら)
- 住所
- 〒605-0862 京都市東山区清水1丁目294
- 駐車場
- なし
- 参拝・拝観時間
- 【社務所・授与所】受付時間/06:00~18:00 ※夜間特別拝観の期間は開門時間を延長
- 参拝・拝観料
- 大人:400円 子供:200円
- 公式ホームページ
- https://www.kiyomizudera.or.jp/
清水寺のアクセス
- 公共交通機関の場合
- バス「五条坂」下車、徒歩10分
- バス「清水道」下車、徒歩10分
清水寺の地図
清水寺の口コミ
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