京都の宇治、世界遺産の平等院の近くにある、「良縁・子授け・安産」のご利益がある縣(あがた)神社。暗夜の奇祭「県祭り」が有名で、境内には祭りで使用される巨大な梵天(ぼんてん)や、大きな御幣を祀る大幣殿などあります。
かつて県の森と言われていた境内には、樹齢900年の樟(くすのき)のご神木や松の木、木の花桜などがある、ほのぼのとした神社です。
目次
縣神社のご利益
- 良縁・子授け・安産
- ご祭神である、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の孫、邇邇芸命(ににぎのみこと)とに見初められ結ばれたことから、良縁のご利益があります。また、一夜にして子供を授かったことから、子授けのご利益や炎の中で無事に出産したことから、安産のご利益があるとされています。
縣神社のお守り
縁結び御守
赤と紺色のストラップ型の縁結び御守、桜の刺繍が可愛いらしい。
安産御守
出産をひかえている人には桜色の「安産御守」
ふくろうお守り
交通安全・学業成就・商売繁盛のご利益がある「不苦労お守り」。
子育て(子授け)人形
神棚にお祀りして、子授け・安産を祈りましょう。
縣神社の御朱印
縣大神と書かれ、中央上部には御神紋の桜の朱印が押された御朱印。
【場所】授与所
【受付時間】09:00~17:00
書置きの特別御朱印があるようで、通常御朱印との違いは、台紙の背景に梵天(ぼんてん)があるかないか。
縣神社の見どころ
良縁・安産の神「縣神社」
平安時代、永承7年(1052)藤原道長が別荘を平等院とした際に、平等院の鬼門の位置にあった縣神社を、鎮守社としたと伝わります。
縣神社のご祭神は、絶世の美女で女性の守護神である、木花開耶姫命。邇邇芸命と結ばれたことから良縁のご利益があるとされています。
また、一夜にして子宝に恵まれたことから、子授けのご利益があり、燃えさかる炎の中で無事に3人の元気な子を産んだことから、安産の神と伝わります。
知る人ぞ知る女性にうれしい、良縁・子授け・安産のご利益がある神社です。
境内には、ご祭神の名が付いている「木の花桜」が植えられています。この枝垂桜を見に、訪れる人もいるのだとか。訪れた時はだいぶ散っている状態でしたが、キレイでした。
境内は穏やかな空気が漂う優しい雰囲気の神社で、犬もリラックス状態で爆睡でした。
縣井(あがたい)
縣井は、平安時代に多くの和歌に詠まれていたとされる名所の井戸です。
県の森(あがたのもり)
昔は、境内一帯が「県の森」とも呼ばれていて、大きな木が茂っていたそうです。今でも境内に残っている、樹齢500年以上の「椋(むく)の木」は、縣神社のご神木です。
ご神木の周りには、県の森の心願成就の絵馬が奉納されています。
梵天(ぼんてん)のお社
境内の梵天奉納所(ぼんてんほうのうしょ)には、巨大な梵天が祀られています。この梵天は、6月5日に真っ暗闇の中で行われる、ちょっと変わったお祭り「県祭」で使われるものです。
梵天(ぼんてん)に神様を移し、お神輿で宇治川を挟んで反対側にある、宇治神社にある御旅所と縣神社を行き来します。
また、6月8日には、九百年の歴史のある「大幣神事」が行われ、「大幣」という大きな御幣が、大幣殿(たいへいでん)に祀られています。
駐車スペースの後ろが、大幣殿です。建物の中に大幣があります!「大幣」は疫病を祓う神事で、宇治橋から宇治川に流されます。
縣神社のイベント・行事
県祭り
「暗闇の奇祭」として有名なお祭りで、灯りを消した真っ暗な境内で、梵天に神を移し御旅所へ向かいます。沿道の灯りも全て消して暗闇の中を梵天渡御が行われます。
暗闇の境内を練り歩いた後、梵天が御旅所へ。途中、旧大幣殿前でブン回しや差し上げなどが行われ、神社に戻ってきます。
露店も出るので、当日は深夜まで大勢の見物客で賑わう、宇治の奇祭です。露店は、梵天渡御までに閉まります。
料金:無料
大幣神事(たいへいしんじ)
宇治市の無形民俗文化財である「大幣神事」は、藤原氏が宇治の平穏を願い行った、お祓いの儀式「道饗(みちあえ)祭」が始まり。
県神社から県通り、新町通り、宇治橋通り、本町通りを通り、一帯の厄を祓い、その厄を大きな御幣「大幣」で集めます。
神社に戻ってきた大幣は、大幣殿で3回転させて地面に叩き付けて壊します。その後、十数人が大幣を引きずりながら、走って宇治橋へ行き、宇治橋から宇治川へ放り投げて、厄を川に流します。
時間:10:00~12:00
料金:無料
縣神社の由緒
永承7年(1052)藤原道長が別荘を平等院とした際、平等院の鬼門の位置にあった縣神社を鎮守社としたと伝えられています。
縣神社のご祭神
- ご祭神
- 木花開耶姫命 ( このはなさくやひめのみこと )
縣神社の基本情報
- 名称(よみがな)
- 縣神社(あがたじんじゃ)
- 住所
- 〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華72
- 駐車場
- あり 約2~3台
- 参拝・拝観時間
- 受付時間/自由
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- http://www.agatajinjya.com/
縣神社のアクセス
- 公共交通機関の場合
- 京阪宇治線「宇治駅」下車、徒歩約8分
- JR奈良線「宇治駅」下車、徒歩約10分
縣神社の地図
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