六道珍皇寺の「初ゑんま詣」は、閻魔さまと縁を結ぶことができる特別な期間です。普段は扉の格子窓から遠目にしか見ることができない「冥途通いの井戸」や「黄泉がえりの井戸」の公開、特別な御朱印やお札の授与、秘仏の本尊「薬師如来像」のご開帳もされます。
六道珍皇寺でもっとも気になるのは、冥土へと続く「冥途通いの井戸」「黄泉がえりの井戸」ではないでしょうか。六道珍皇寺を堪能したい人は、初ゑんま詣や六道まいり、寺宝展や特別拝観などの行事の時に訪れるのがおすすめです。
目次
現世利益の仏さま「木造薬師如来坐像」ご開帳
六道珍皇寺の薬師堂では、秘仏である木造薬師如来坐像(重要文化財)を拝むことができました。疾病・疫病治癒や病魔退散といったご利益があります。このご利益を、この世に生きている間に受けることができる「現世利益の仏さま」です。
「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」と、ご真言を唱えることで功徳・利益を享受することができるそうですよ。
この世で閻魔大王とのご対面
普段は、小さな格子の一部からそっとのぞき見ることしかできない閻魔さま。この日は閻魔さまと縁を結ぶことができる特別な日ということで、扉が開かれていました。
1月16日と7月16日は閻魔大王の斎日で「地獄の釜の蓋が開く日」です。
死後にお会いする方に、この世に生きている間にご対面、、、。
超重要人物!閻魔さまに仕えていた小野篁の像
閻魔大王座像のお隣には、閻魔大王座像を作った小野篁(おののたかむら)の像も安置。小野篁なしに六道珍皇寺と閻魔さまを語ることはできない、超重要人物です。
小野篁は平安初期の官僚です。昼は朝廷で官僚として、夜には閻魔庁の役人として働いていた人。冥土へと続く「冥途通いの井戸」「黄泉がえりの井戸」を利用していたのは、この篁(たかむら)さんです。
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近くで見れた「冥途通いの井戸」「黄泉がえりの井戸」
普段は扉の格子窓から遠目にしか見ることができない「冥途通いの井戸」や、2011年に旧境内で発見された「黄泉がえりの井戸」を、庭に出てまじかに見ることができました。
庭に出るためにサンダルが用意されています。いざ井戸へ!
冥土への入り口「冥途通いの井戸」
小野篁が冥土へ行く時に通っていた、「冥途通いの井戸」がこちら↓↓
冥土通いの井戸の右手奥に進んで行くと、「黄泉がえりの井戸」があります。
冥土からの出口「黄泉がえりの井戸」
小野篁が冥土からこの世に帰ってくる時の出口が、2011年に旧境内地で発見されました。
その「黄泉がえりの井戸」がこちら↓↓
お盆の六道まいりの頃には、境内にある「迎え鐘」の音色を聞いたお精霊さん(先祖の精霊)が、この井戸を通ってこの世へ帰ってくるそうです。
「黄泉がえりの井戸」から湧き出る浄水
黄泉がえりの井戸は、地下100mほどあるかなり深い井戸。そこから湧き出ている浄水「黄泉がえりの井水」が冥土通いの井戸の手前あたりにあります。
「冥途通いの井戸」「黄泉がえりの井戸」が見れただけで大満足。ですが、忘れてはいけないのが御朱印やお札!
初ゑんま限定御朱印や新年厄除けお札
参拝の証しとして、寺社仏閣を訪れた時には御朱印を集めている方も多いと思います。初ゑんま期間限定御朱印(2種類)は御朱印帳に直書きしていただけます。
御朱印を集めている人は特に見逃せない特別な御朱印なども授与されています。金屏風仕立墨書朱印など金色の紙に墨書きされたものが多くあります。
初ゑんま期間限定御朱印は、御朱印帳に直書きしてもらえるので”御朱印帳”をお忘れなく!最近のトレンドなのか、見開きタイプの御朱印が多かったですね。
六道珍皇寺は行事ごとに期間限定御朱印があるので、御朱印を集めている人は各行事に訪れると楽しいかもしれませんね。「冥途通いの井戸」「黄泉がえりの井戸」が見たい方や特別な御朱印をいただきたい方、初ゑんま詣いかがでしょうか。
初ゑんま詣や六道まいりの日程など、詳しくは六道珍皇寺の公式HPをチェック。
近くには七福神を祀る「六波羅蜜寺」や「恵比寿神社」も!
「六波羅蜜寺」「恵比寿神社」は、七福神の弁財天とゑびす神を祀っているので、初ゑんま詣の時期に六波羅蜜寺や恵比寿神社も一緒に巡るのもおススメですよ。1/1~1/31の間に7つの社寺を参拝する「都七福神めぐり」の社寺でもあります。
六波羅蜜寺には、当たると有名なおみくじがあります!
恵比寿神社では、お賽銭を投げて運試しを!そして壁をトントンしてえびすさんに話しかけてみてください。
都七福神めぐりをしたい人は、こちらを参考に!
最後に!暖かくしてお出かけください
初ゑんまの時期はとても冷えますね、暖かくして楽しんでください。
御朱印帳専門店「京都ごりやく堂」
大人かわいい御朱印帳からおしゃれな和小物まで、御朱印巡りが楽しくなるようなアイテムを豊富に取り揃えています。