建仁寺の塔頭である摩利支尊天堂(禅居庵)は、日本三大摩利支天の一つで摩利支天というインドの女神様が祀られています。摩利支天は陽炎を神格化した女神様で、あらゆる災難から守り、開運・勝運のご利益があるとされています。
摩利支天の使いが"イノシシ"であることから猪ゆかりの寺としても有名で、境内にはいのししの像が数多くあり、お守りや絵馬、おみくじなどもイノシシ尽くし。干支が亥年の人は注目のご利益スポットです。
目次
摩利支尊天堂のご利益
- 開運・勝運
- 摩利支天は陽炎を神格化した女神様。陽炎は実体がないので、捕らえられたり傷つけられることがない事から、開運・勝利の神として戦国武将に信仰が広がりました。勝利を願う多くの受験生やスポーツ選手が参拝しています。
摩利支尊天堂のお守り
こちらのお守りは、摩利支尊天真前にて開運・勝利をご祈願したもので、代々受け継がれている作法にのっとり作られています。お守りは、肌身離さず常に持ち歩くことが肝心。
- 開運きんちゃく
- 志納金:500円
- 開運招福
- 志納金:500円
- 交通安全
- 志納金:700円
- 開運勝利 福絵馬
- 志納金:600円
その他にもイノシシの形の「かおり袋」などもあります。
摩利支尊天堂の御朱印
摩利支尊天堂では御朱印をいただけます。(書置きのみ)
【場所】授与所
摩利支尊天堂の可愛いイノシシおみくじ
摩利支尊天堂で人気なのがこの可愛いイノシシのおみくじ(志納金:500円)。
摩利支尊天堂ではこちらのおみくじを記念にひいてみてください。
陶製のいのししの置物の裏側のシールをはがすと、中におみくじの巻物が入っています。
手作業で巻物作って入れてシール貼ってくれた人に感謝しつつ、巻物を開いてみましょう。
大吉でした!今年一年いいことがありそうです。ありがとうございます。
私は家に持って帰りましたが、イノシシの足にくくりつけている人も。足を負傷して包帯巻いてるみたいですね。
イノシシの像の足元におみくじイノシシをおいている人もたくさんいらっしゃいました。
アップで見ると、この中に一頭だけおもしろイノシシさんがいますね。
摩利支尊天堂の見どころ
境内はイノシシ尽くし
摩利支尊天堂の境内には、摩利支天の使いであるイノシシがたくさん奉納されています。イノシシは雰囲気もさまざまなのでお好みのイノシシを見つけてみてください。
境内に入るとすぐに出迎えてくれるのが、狛犬ならぬ狛猪。狛犬と同様に阿吽(あうん)の一対になっています。
こちらは口を開いた阿(あ)の狛猪。
こちらは口を閉じた吽(うん)の狛猪。境内には全部で4対の狛猪があるので比べてみてください。
手水舎では猪の口から水が出ています。
お堂の欄間にも白い眼を光らせたイノシシが!隠れミ○キーならぬ隠れイノシシ!
絵馬も当然イノシシです。建仁寺本山法堂の天井画「双龍図」を描いた故小泉淳作が、この絵馬の原画を描かれたとのこと。
お堂をまわり願いを唱える
禅居庵では、お堂の周りを願いを唱えながら回ると願いが叶うとされています。(写真はお堂の左側)
叶えたい願いがある方は回っておきましょう。(写真はお堂の裏側)
無料で座禅体験に参加できる
禅居庵では、毎月のご縁日(亥の日)に摩利支尊天堂で行われる「大般若法会」の後に、坐禅と法話の会を開催しており自由に参加できます。(予約不要)
- 2019年坐禅と法話のあるご縁日
- 2/3(日)、3/3(日)、4/8(月)、5/2(木)、6/7(金)、7/1(月)、8/6(火)、9/11(水)、11/10(日)、12/4(水)
建仁寺につながる抜け道
摩利支尊天堂の東側には、「ゆずりあいの道」という建仁寺に抜ける道があります。
風情のある石畳の道で、建仁寺へは近道となります。
摩利支尊天堂の由緒
摩利支尊天堂(禅居庵)は、中国福建省福州ご出身の大鑑清拙正澄禅師(だいかんせいせつしょうちょう)によって創建されました。月潭紹円禅師に就いて出家後、浄慈寺、霊隠寺、育王寺など諸方を辺参され破庵派の愚極智慧禅師の法を嗣がれます。
このころ日本からも多くの僧が禅の正法を知るため海を渡っており嘉暦元年(1326)禅師の名声を聞いた、海東の壇信が師を日本へお招きしたと伝えられています。
翌年正月上京された禅師は、北条高時に迎えられて鎌倉へ下り、建長寺、浄智寺、円覚寺に住山されたあと、建長寺山内に禅居庵を構えて退隠されます。しかし元弘三年(1333)には京都建仁寺に第二十三代住持(住職)として迎えられます。
やがて三年を経て南禅寺に住されますが、その間、小笠原貞宗の帰依を得て信州伊那に開善寺を創建されます。南禅寺住持を辞し建仁寺山内禅居庵に退隠された禅師は暦応二年(1339)正月十七日、このお寺で66歳でお亡くなりになりました。その日は奇しくも、禅師が尊崇する叢林での規則「百丈清規」を著した唐の禅僧、百丈懐海禅師の正忌日でありました。
摩利支尊天堂の基本情報
- 名称(よみがな)
- 摩利支尊天堂(まりしそんてんどう) 禅居庵(ぜんきょあん)
- 住所
- 〒605-0811 京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町146
- 駐車場
- なし※建仁寺に有料駐車場あり
- 参拝・拝観時間
- 09:00~17:00
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- http://zenkyoan.jp/
摩利支尊天堂のアクセス
- 車の場合
- 参拝用駐車場なし。タクシーの場合、JR京都駅より約15分「建仁寺南門 下車」
- 公共交通機関の場合
- 京阪電鉄 京阪本線「祇園四条駅」より 徒歩約7分
- 阪急電鉄 阪急京都線「河原町駅」より 徒歩約10分
- 市バス「清水道」停留所より 徒歩約10分
- 市バス「東山安井」停留所より 徒歩約7分
摩利支尊天堂の地図
摩利支尊天堂(禅居庵)の口コミ
摩利支天ご尊像のペンダントもお薦めです。
今年は10月20日の御開帳を逃したので、来年は予定を合わせてお参りしたいと思います。
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