御所の西側に位置する菅原院天満宮神社は、学問の神様として有名な菅原道真と、道真の父や曽祖父が祀られている神社。道真が生まれ育った邸宅である菅原院の跡地に鎮座し、学業成就や合格祈願、出世などのご利益があります。
境内には道真が誕生時に産湯(初湯)として使われた井戸があり、学業成就や病気平癒のご利益がある井戸水を汲んで持ち帰ることができます。菅原院天満宮神社の境内には、がん封じやアトピーなど皮膚病平癒のご利益がある梅丸大神社もあり、病気平癒を願う人もたくさん訪れます。
目次
菅原院天満宮神社のご利益
- 学業成就・合格祈願
- ご祭神の菅原道真は、学問家系に生まれ自らも幼いころから学問を学び、18歳で文章生の試験にで合格し、後に学者として最高位の文章博士となった優秀な人物であることから「学問の神様」といわれ、学業成就のご利益があるとされています。
- 出世・就職
- 菅原道真は当時最年少の18歳で、文章生(もんじょうしょう)となり、宇多天皇や醍醐天皇の信任を得て出世を果たした。そのことから就職や出世のご利益があるとされています。
- がん封じ・皮膚病平癒
- 菅原院天満宮神社の末社である梅丸大神社は、「がん封じ」のご利益があるとされています。また、いつの頃からか梅丸大神にお参りするとはれものが治ったと言う人が多く現われ、皮膚病(アトピー、はれもの、できもの)平癒のご利益も。
菅原院天満宮神社の授与品
菅原院天満宮神社のお守り
合格守
合格守りは、合格守り(大)一種類と合格守り(小)が二種類あります。
合格梅守
梅モチーフでカバンやポーチに付けられる女性向けのストラップ型。
合格鉛筆
この鉛筆で勉強に励むもよし!試験に挑むもよし!
出世守
宮司さんのご子息のお友達がデザインした菅原道真が印象的なお守り!
癌封じ守
梅の花と長寿の象徴である鶴(つる)の刺繍が施されたお守り。
菅原院天満宮神社のおみくじ
梅みくじ
梅が大好きだった菅原道真にちなんで梅モチーフのおみくじ。
開くと梅の花になり、花弁に「大吉」など、おみくじの内容が書かれている可愛いおみくじ。
丑みくじ
菅原道真といえば牛。で牛モチーフで優しい色合いの牛みくじ。
菅原院天満宮神社の御朱印
中央には「菅原院印」、右上には「菅公御誕生所」、左下には「菅公御初湯之井」の朱印、右下にはちょっとお茶目なテイストの菅原道真の印が!左上の角には緑色のしおりが付いています。
【場所】授与所
【受付時間】07:00~17:00
菅原院天満宮神社の御朱印帳
菅原院天満宮のオリジナル御朱印帳は、うぐいす色をベースに菅原道真の大好きな梅と、ちょっと可愛いイラストの道真さんが特徴的。
毎月25日には見開きの限定御朱印(初穂料:700円)が、毎月それぞれの季節にあったデザインで授与されます。
その他にも、境内末社のがん封じのご利益がある梅丸大神社の御朱印や、菅原院天満宮神社が管理している京都御苑内にある厳島神社の御朱印がいただけます。
菅原院天満宮神社の絵馬
菅原院天満宮神社の絵馬は、緑の出世絵馬や子供の頃の道真が描かれた絵馬など複数種類あります。
社殿奥には道真絵馬がたくさん奉納されていました。丸い緑の出世絵馬がかわいく、目に飛び込んできます。
【場所】授与所
【受付時間】07:00~17:00
菅原院天満宮神社の見どころ
「学問の神様」道真の生誕の地
京都御所の西側、立売御門の向かいにある菅原院天満宮神社は、菅原道真の生誕の地でもあり菅原院と呼ばれていた菅原家の邸宅の跡地にあります。ご祭神は学問の神様である菅原道真とその父と祖父で、「烏丸の天神さん」と呼ばれ親しまれています。
菅原家は代々学者の家柄で幼いころから学問を学んでいた道真は、5歳で和歌を詠むなど大人顔負けの才能の持ち主でした。学問に励んだ道真はその後、とても難しいと言われていた文章生の試験に18歳で合格、最終的には学者の最高位とされる文章博士になった人物です。
そのことから「学業成就」のご利益があり、菅原道真はその優秀さから天皇の側近(右大臣)となるなど、学者として異例の大出世をはたしたことにちなんだ「出世」のご利益もあります。
道真誕生に用いられた「産湯の井戸」
承和12年(845)に、菅原道真誕生時の産湯に使われたのがこの井戸の湧水だったといわれていて、井戸は道真が生まれた平安時代からそのままの姿だそうです。
受験・試験前に飲んだら学問の神様が力をかしてくれるかもしれない、ご神水と言ってもいいであろう有難い井戸水。お水はミネラルがたっぷりのまろやかな優しいお味、病気平癒のご利益もあると言われていますね。
ペットボトルなどを持参すれば、井戸水は自由に持ち帰ることができます。
境内の菅原道真の大好きなもの
菅原道真と牛
天満宮と言われるところには「牛」の像がたくさんありますが、菅原院天満宮神社にもたくさんありました。
なぜ「牛」なのか、菅原道真と牛については様々な言い伝えがあります。
その1. 菅原道真が丑年(うしどし)生まれ!
自分の干支には愛着が湧くものですよね。
その2. 牛が宴(うたげ)中に現れてすり寄ってきて、とても可愛かったので連れ帰った!
犬や猫に好かれる人もいれば、牛に好かれる人もいるってことですね。
その3. 菅原道真の命を狙っていた者の腹を角で突き刺し道真の身を守ってくれたのが牛
その4. 道真は自分が死んだら牛車に遺体を乗せ、牛が止まった所にお墓を建てるように言い残した。
牛に最後の自分の身を任せるぐらいだから、やっぱり相当な牛好きさん。
菅原道真と梅
菅原道真が子供の頃より梅が大好きだったので、天満宮の御神紋は「梅」で境内のいろんな所に御神紋の梅があります。
菅原院天満宮神社の鳥居横には「雷神のなみだ」という名の梅の木があり可愛い小さい梅の花を咲かせます。
春は境内の淡い色の桜が綺麗ですよ!
菅原道真と灯籠
がん封じの梅丸大明神社の隣には菅原道真の生前のお気に入りの燈籠「菅公御遺愛の灯籠」があります。
隣にある石碑には「天満宮御遺愛燈籠」と書かれています。千年以上前に道真が眺めていた灯篭を見ていると思うと感慨深い。
がん封じや皮膚病(アトピー)のご利益がある「梅丸大神社」
菅原院天満宮神社の境内にある末社「梅丸大神社(うめまるおおかみしゃ)」は、がん封じや皮膚病(アトピー、はれもの、できもの)のご利益があるといわれています。
ご祭神は梅丸大神、ご鎮座されたのがいつなのか全くもってわからない梅丸大明神社ですが、はれものが治る神様として信仰を集めています。
梅丸大神にお参りしてがんが消えたとお礼参りに訪れる人や、手術成功などのご利益をいただいた人が多数。
撫でる神石「平癒石」
社殿前に「平癒石」という撫で石があります、手を合わせてお参りし石に触れ、その手で患部に触れます。
本人が来られない場合は、がん封じ(病気平癒)のガーゼハンカチで平癒石を撫でて持ち帰り、患部にあてて祈るといいようです。
がん封じ(病気平癒)のガーゼハンカチは「平癒石」の横に置かれていて、持ち帰り用の袋も用意されています。
初穂料500円はお賽銭箱に!または社務所でも授与していただけます。
病気平癒、癌封じ絵馬(初穂料500円)に願いを書いて奉納しましょう!
菅原院天満宮神社では、癌封じのご祈祷(祈祷料:5,000円)もしていただけます。
歯痛にご利益「戸隠大神」、水の神「九頭龍大神」
梅丸大明神はの右側には、「戸隠大神」と「九頭龍大神」のお社があります。
戸隠大神は歯痛平癒、梨をお供えするといいようです。九頭龍大神は水に関する願い事、良縁のご利益があります。
お隣のお地蔵様は、諸病平癒や子供守護のご利益があります。
菅原院天満宮神社の由緒
菅原道真が誕生した地で、道真の曾祖父(古人朝臣)・祖父(清公)・父(是善)と、菅原家代々が住んでいた跡地に創建された神社。菅原道真らの菩提を弔うため、菅原院跡地に歓喜寺が創建されその境内に道真とその父祖を祀る小祠も作られた。しかし、歓喜寺は移転し、菅原院の跡地には移転した歓喜寺の殿舎が残されていたが、新たに社殿を建設し、父是善、祖父清公を祀るようになった。
菅原院天満宮神社のご祭神
- ご祭神
- 菅原道真(すがわらのみちざね)
- 菅原是善(すがわらのこれよし)※菅原道真の父
- 菅原清公(すがわらのきよきみ)※菅原道真の祖父
菅原院天満宮神社の基本情報
- 名称(よみがな)
- 菅原院天満宮神社(すがわらいんてんまんぐうじんじゃ)
- 住所
- 〒602-8021 京都市上京区烏丸通下立売下る堀松町408
- 駐車場
- なし
- 参拝・拝観時間
- 06:00~17:00(授与所/07:00~17:00)
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- http://sugawarain.jp/
菅原院天満宮神社のアクセス
- 公共交通機関の場合
- 京都市バス「烏丸下立売」(51号系統)下車すぐ
- 京都市バス「烏丸丸太町」(10・51・65・93・202・204号系統)下車、北へ徒歩約7分
- 京都バス「烏丸丸太町」(45・51系統)下車、北へ徒歩約7分
菅原院天満宮神社の地図
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