京都の新京極通りに面する「蛸薬師堂」は、一歩踏み入れるだけでもご利益があるといわれる霊験あらたかなお寺です。とりわけ病気平癒のご利益が有名で、がん封じは天下無双と伝わります。

その名の通り蛸にゆかりのあるお寺で、境内ではたくさんの蛸に出会います。左手で触るだけで病気が治る「なで薬師」や、手をかざすだけで苦悪を吸い取る蛸など。

蛸薬師堂のご利益

病気平癒・ガン封じ

昔、この寺に住んでいた僧侶が病の母のために好物の蛸を買い、その蛸のおかげで母の病気が治ったという逸話から、蛸薬師堂には病気平癒のご利益があるとされています。中でもガン封じは天下無双と伝わり、がん病平癒を祈願する参拝が多い。

蛸薬師堂の授与品

蛸薬師堂のお守り

蛸薬師堂のお守り一覧

特別 癌封じお守り

蛸薬師堂といえば病気平癒のご利益で有名。天下無双と書かれた癌予防と癌封じの特別お守りをいただきました。

蛸薬師堂の癌封じお守り

蛸薬師堂のおみくじ

おみくじ

蛸薬師堂のおみくじは100円と良心的価格ですが、さらにもう一つおみくじがあり、そちらはなんと20円でした。

蛸薬師堂のおみくじ

蛸薬師堂の御朱印

蛸薬師堂の御朱印は、全部で11種類。蛸薬師堂は京都十二薬師霊場の第十二番札所です。

蛸薬師堂の御朱印は全部で11種類

今回は、ご本尊の蛸薬師如来さまのご朱印をいただきました。御朱印の左上に、タコシール（100円）を貼ってもらうこともできます。

ご本尊の蛸薬師如来の御朱印

蛸薬師堂の見どころ

病気平癒のご利益が有名な「蛸薬師堂」

新京極通りにある蛸薬師堂は正式には「浄瑠璃山林秀院永福寺」といい、最澄が彫ったと伝わる薬師如来を祀ったのが始まりです。

新京極通から見た蛸薬師堂

浄土は心のふるさと「迎え鐘」

お堂に入ると、中央には南無阿弥陀仏の文字が書かれた「迎え鐘」があります。まずこの迎え鐘をついてからお堂に入ってお参りをします。

迎え鐘をついてから蛸薬師堂にお参り

よく響く鐘でした。ちなみに帰る時は鐘はつきません。

蛸薬師堂の手水舎

ご祈祷済みのろうそくを奉納

蛸薬師堂は「癌封じ天下無双」。ろうそく奉納はもちろん「癌封じ」にしました。

がん封じのろうそくを奉納

全て祈祷済みのろうそくは、「がん封じ」「病気平癒」「心願成就」などから選べます。

7種類の祈祷済みろうそく（100円）

蛸薬師堂は、一歩踏み入れるだけでもご加護があると言われています。病気平癒以外にも、子授け安産、商売繁盛、縁結びなど、どんな願いでも叶うと信仰されています。

蛸薬師堂には"タコ"がいっぱい

蛸薬師堂の本堂前は、仏像や蛸の置物が所狭しと置かれ、お経が流れている不思議な空間。

仏像や蛸さまがたくさん蛸薬師堂

「永福寺」が、なぜ「蛸薬師堂」と呼ばれ、境内がタコだらけなのか？こんなお話が伝わっています。

この逸話から、蛸薬師堂にはたくさんの「蛸」があるんです。

願いを書いて奉納する蛸薬師さま

左手で触れるだけで病気が治る「なで薬師」

中でも一番目立っているタコは、本堂前にある薬の壺を持った「なで薬師」。木彫りの蛸の像で、左手で触れるだけで病を癒してくれます。
なで仏の賓頭盧尊者（びんずるそんじゃ）は知られていますが、蛸薬師堂には撫でてご利益をいただく「御賓頭盧蛸（おびんずるだこ）」です。

御賓頭盧蛸「なで薬師」

なで薬師の後ろの蛸は、手をかざすだけで苦悪を吸い取り、横にある「摩尼車」は回すと不幸災難から逃れられます。

諸願成就の摩尼車

摩尼車の背後には額に「多幸（たこ）」と書かれた、一番存在感のある大きな木彫りの蛸の像があります。

境内のご利益スポット

恋愛成就が叶う「恋結び愛染明王」

蛸薬師堂の境内には、恋愛成就のご利益がある「恋結び愛染明王」が祀られています。縁結びのお守りやストーカー除けのお守りも授与していただけます。

境内に祀られた「恋結び愛染明王」

「だいじょうぶだいじょうぶ仏」

お菓子がたくさん供えられている「だいじょうぶだいじょうぶ仏」。お顔を見ているだけで大丈夫な気がしてくる仏さまです。境内の花くるま（300円）を、お花の代わりにお供えします。

だいじょうぶだいじょうぶ仏

薬師堂の本寺「阿弥陀堂」

薬師堂の右手に細い通路がありそこを進んでいくと蛸薬師堂の本寺「阿弥陀堂」があります。（撮影禁止で写真はありません）

本寺「阿弥陀堂」へお参りしましょう

通路は細く左手にはノートが置かれていて、参拝者の方がお礼や願いを記されています。「大黒天」「弁財天」「三社稲荷」などが祀られていますのでぜひ行ってみてください。

お稲荷さんや七福神の絵馬やお守りも授与されています

蛸薬師堂の由緒

養和元年(1181)、比叡山の根本中堂の薬師如来を信仰していた林秀という人物が、長年にわたり比叡山に月参りをしていました。年老いた林秀は、月参りが難しくなってきたので「薬師如来さまのお姿を一体お与え下さい」と仏前で祈願するとその夜、薬師如来が夢に現れ告げました。「最澄が石に彫った薬師如来が比叡山に埋められているので持ち帰りなさい」、翌日お告げであった場所を掘ると石像があり持ち帰った。その後、お堂を建て薬師如来を祀り永福寺と名付けたのが蛸薬師堂の始まりです。

蛸薬師堂の由緒書き

蛸薬師堂のご本尊

ご本尊

蛸薬師如来（たこやくしにょらい）

蛸薬師堂の基本情報

名称（よみがな）

蛸薬師堂（たこやくしどう）

住所

〒604-8046　京都市中京区新京極蛸薬師東側町503番地

駐車場

なし

参拝・拝観時間

08:00～16:30

参拝・拝観料

無料

公式ホームページ

http://www7a.biglobe.ne.jp/~takoyakusido/

その他

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蛸薬師堂のアクセス

公共交通機関の場合

阪急電車「京都河原町」下車、徒歩5分

市バス「四条河原町」下車、徒歩5分

京阪電車「四条」下車、徒歩10分

蛸薬師堂の地図