京都のいのしし神社こと「護王神社」には、足のケガや腰痛を治すご利益にあずかろうと、全国から足や腰に悩みを抱える多くの人たちが訪れます。狛犬ならぬ『狛猪』やいのししの手水舎、なでると幸せになる霊猪、イノシシのお守りやおみくじなど、境内は猪だらけ。亥年には大混雑する神社です。
護王神社は足腰の健康祈願だけでなく、子育明神が祀られており子育てや子孫繁栄の御神徳もある。またカリンの大木があり「ぜんそく封じ」のご利益がある神社でもあります。
目次
護王神社のご利益
- 足腰の病気・けが平癒
- 護王神社のご祭神である和気清麻呂が、道鏡事件で足の腱を切られた上、九州へ流刑となる。その道中に、どこからか300頭ものいのししが現れ道案内してくれた後、和気清麻呂の足のケガも不思議と回復したという。そのことから、足腰の健康やケガの回復のご利益があるとされ、スポーツ選手なども参拝に訪れます。
- 亥年生まれの御守護
- 和気清麻呂と関係の深いいのししとのご縁により、護王神社は「いのしし神社」として親しまれており、亥年生まれの信仰を集める神社です。
- ぜんそく封じ
- 樹齢100年を超えるご神木のカリンの木でつくるカリン酒が喘息(ぜんそく)によく効くことから、ぜんそく封じのご利益があるとされています。
- 子育て・子授け・安産・子孫繁栄
- 和気清麻呂の姉でご祭神の和気広虫は、天平宝字八年(764年)に藤原仲麻呂の乱が起こった際、身寄りを失った83名の孤児を養子として受け入れたことから「子育て明神」として仰がれています。また清麻呂公を助けたとされる猪は、多産で安産の動物であることから、子授けや安産、子孫繁栄のご利益も。
護王神社のお守り
足腰御守
護王神社のお守りの定番はやはり足腰守り。少しお高いですが足腰に悩みがある方に人気のお守りです。
足腰御守は様々な色や形がありますが、男女等の違いはありません。好きな色や形を選びましょう。
腰の御守
ちなみに、私は腰だけでという方向けに『腰の御守』もあります。(足だけの『足の御守』もある)
護王神社のおみくじ
おみくじ入り亥置物
中におみくじが入っています、いのししは持って帰って置物として飾ることができます。
護王神社の御朱印
護王神社の御朱印は手書きと貼り付け用の2種類があります、値段は手書きが500円、貼り付けタイプは300円です。
【場所】授与所
【受付時間】09:00~17:00
護王神社の見どころ
霊猪(れいちよ)の手水舎
さずが護王神社。手水舎にもいのししが登場します。
鼻をなでると幸せになるといわれている「幸運の霊猪」は、多くの人になでられてブロンズからゴールドになっています。私も幸運を求めてなでなでさせてもらいました。
他にも石でできた可愛らしい霊猪もありました。
こちらの霊猪は比較的新しいのか、今風で可愛らしいフォルム。
こちらの霊猪も、みなさんのなでなでで鼻が黒ずんでいます。
護王神社の猪たち
護王神社は「いのしし神社」と呼ばれるだけあって、境内のいたるところに”猪”がいます。
鳥居には狛犬ならぬ『狛猪』が神社の入り口を守護しています。
『座立亥串』足腰のケガや痛みを治す祈願
本殿左側の招魂樹(おがたまのき)の根元には『座立亥串(くらたていぐし)』という願掛けの串がたくさん刺してあります。
よく見ると木の根元には「願掛けいのしし」の石像があり、この前に座立亥串刺し立てて足腰の悩みを願掛けするという護王神社独特の信仰方法。
右側の白い紙が挟んである方には願い事と名前を書き、招魂樹(おがたまのき)の木の根元にある「座立猪」の前に刺します。もう一方の黄色い紙がはさまれている座立亥串は家に持ち帰り、神棚や居間などの目線より高い位置にお祀りします。
『足萎難儀回復の碑」の前で足腰の祈願
本殿右側にあるのは『足萎難儀回復(あしなえなんぎかいふく)の碑』というご利益スポット。
足形の刻まれた石の上に乗って、足や腰の回復を祈願します。足腰が悪くても手すり付きで安心。
左側にも足の形の石があります。多分右側の足形の石の上に登れない人の為でしょうか。
ここにもたくさん座立亥串が刺さっています。
護王神社のイベント・行事
毎月21日は足腰祭
毎月21日の15時より足腰の健康安全を祈願する足腰祭が行われます。本殿にて祈願祭をした後、表門前の御千度車を回し、足腰の大御守の下をくぐります。御祈祷料は不要で自由に参列できます。
1回すと大祓詞を唱えたのと同じ効果があるといわれています。
大御守の下をくぐれば完了!
護王神社の由緒
確かな創建年は伝えられていませんが、もとは高雄山の神護寺の境内に清麻呂公の霊社として祀られ、古くから「護法善神」と称されていました。江戸時代末の嘉永4年(1851)に孝明天皇が、清麻呂公の歴史的功績を讃え、正一位護王大明神の神階神号を授けられ、明治7年(1874)には「護王神社」と改称して別格官幣社に列せられました。
明治19年(1866)、明治天皇の勅命により、華族中院家邸宅跡地であった京都御所蛤御門(はまぐりごもん)前の現在地に社殿を造営し、神護寺境内からご遷座。後に清麻呂公の姉である和気広虫姫も主祭神として合わせ祀りました。その後、崇敬者により境内の霊猪像(狛いのしし)が奉納され、「いのしし神社」とも呼ばれ親しまれています。
奈良時代の末、当時の実力者・弓削道鏡(ゆげのどうきょう)が偽のご神託によって、天皇の位を我が物にしようとした事件が起こりました。清麻呂公は真のご神託を奉じてこれを阻止しましたが、道鏡によって足の腱(けん)を切られた上に九州の山奥に流刑となりました。九州へいく途中に道鏡の刺客が襲いかかるなど、険しい道のりでしたが、突然山の中から現れた300頭ものいのししが清麻呂公を守り道案内をしました。その後、清麻呂公が悩んでおられた足萎え(あしなえ)は不思議と治り、清麻呂公は立って歩くことができるようになったと伝えられています。この故事により、護王神社は足腰の守護神として広く崇敬されています。
護王神社のご祭神
- ご祭神
- 和気清麻呂公命(わけのきよまろこうのみこと)
- 和気広虫姫命(わけのひろむしひめのみこと)
護王神社の基本情報
- 名称(よみがな)
- 護王神社(ごおうじんじゃ)
- 住所
- 〒602-8011 京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385
- 駐車場
- あり(数台)
- 参拝・拝観時間
- 【社務所・授与所】受付時間/09:00~17:00
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- http://www.gooujinja.or.jp/
- その他
- ご祈祷受付時間:09:00~16:30
護王神社のアクセス
- 車の場合
- 烏丸丸太町交差点より北へ3つ目の信号手前左側
- 公共交通機関の場合
- 地下鉄烏丸線 「丸太町駅」下車、北へ徒歩7分
- 市バス51系統「 烏丸下長者町」下車すぐ
護王神社の地図
護王神社の口コミ
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