毎年成人の日に行われる泉山七福神巡り(せんざんしちふくじんめぐり)。泉涌寺内にある塔頭(寺院)に祀られている七福神をめぐり、福笹に各寺院で吉兆(1体300円~)をつけ、福を集めながらお参りします。
また、泉山七福神限定の色紙に御朱印を集めながらまわる人も大勢いらっしゃいます。道中は上り坂が続き、所要時間はざっと2~3時間ぐらい。各寺院では数に限りがあるものの、小豆粥やこぶ茶、甘酒などの無料接待もあります。
七福神のみならず、寺院の見どころもたくさんあるので、休憩をはさみながらじっくり巡ってみてください。
目次
泉山七福神巡りとは
泉山七福神巡りは、京都市東山区にある泉涌寺の七福神めぐりです。昭和26年(1951)より行われており、新春恒例の行事として多くの方が訪れます。
泉山七福神巡りでは、福禄寿・弁財天・恵比須神・布袋尊・大黒天・毘沙門天・寿老人の七福神に加え、番外で愛染明王・楊貴妃観音を加えた九福神をめぐります。
七福神巡りは「七難即滅、七福即生極まりなし」(七つの災いを除き七つの福を授かる)といわれ、特に新春(1月)に参拝すると功徳が大きいとされます。
京都が発祥とされる七福神めぐりは、日本各地様々なところで行われており、京都でも泉山七福神巡りの他「都七福神めぐり」「京都七福神めぐり」などがあります。(中でも泉山七福神巡りが七福神めぐりの起源だともいわれている)
泉山七福神巡りの開催日時
泉山七福神巡りは、毎年成人の日(1月の第二月曜日)に開催され、各塔頭寺院の受付は08:00~16:00頃となります。
泉山七福神巡りの所要時間
上記案内図の通り、各塔頭寺院は御寺泉涌寺の周辺に点在しています。普通に歩いて回っても2時間程度はかかるところを、泉山七福神巡りで多くの参拝客が訪れ各寺院での参拝にも行列ができるため、3時間程度は見ておくべきです。
特に御朱印を授かる場合は、参拝の列に加えて御朱印の行列に並ぶことになるので覚悟しましょう。やはりお昼前後(10:00~14:00)が一番込み合っています。混雑を避けたいなら、泉山七福神巡りがはじまる朝8時から行くとよいでしょう。
ですが、泉山七福神巡りの日には普段見ることができない秘仏がご開帳されたり、お茶を振る舞う寺院もあるので、のんびり散策しながら福をあつめるのがおすすめです。
泉山七福神巡りのアクセス
泉山七福神巡りへのアクセスは、最寄り駅の京阪・JRの東福寺駅から、スタート地点の即成院まで徒歩で約10分。
東大路通りから泉涌寺の総門に向かってなだらかな坂道が続きます。11:00過ぎ頃でしたが、すでに廻り終えて帰る方とすれ違いました。
泉涌寺の総門の手前を左に入ったところに、泉山七福神巡り一番目の即成院があります。
では、ここから泉山七福神巡りスタートです!
泉山七福神巡りの順番(ルート)とご利益
泉山七福神巡りでは、七福神が祀られた7つの塔頭と番外の2か所の寺院を、以下の順番でまわります。
番号 | 塔頭(七福神) | ご利益 |
---|---|---|
一番 | 即成院(福禄寿) | 長寿・幸福 |
二番 | 戒光寺(弁財天) | 商売繁昌 |
番外 | 新善光寺(愛染明王) | 敬愛和合 |
三番 | 今熊野観音寺(恵美須神) | 商業繁栄・海運守護 |
四番 | 来迎院(布袋尊) | 知足福・家業繁昌 |
五番 | 雲龍院(大黒天) | 福徳 |
番外 | 総本山 泉涌寺(楊貴妃観音) | 良縁・諸願成就 |
六番 | 悲田院(毘沙門天) | 財宝自在 |
七番 | 法音院(寿老人) | 長寿・知恵 |
一番 即成院(そくじょういん)
- 七福神
- 福禄寿(ふくろくじゅ)
- ご利益
- 子孫繁栄、富貴繁栄(ふうきえいが)、健康長寿
即成院に祀られている福禄寿は、福(子孫繁栄)、禄(財産)、寿(健康長寿)の「三徳が揃ってこそ人は幸せと」いう古代中国の道教から来ている福の神。幸福の「福」と好運、財福の「禄」、寿命の「寿」三徳を備えた長寿の七福神です。
まずは、即成院の入口で「京都七福神めぐり」と書かれた赤いお札(無料)をいただき、中に入ります。
次にお姉さんからありがたい福笹(無料)をいただきます。
いただいた福笹に赤い札をつけると、こんな感じです。
次に何種類かある吉兆の中から、好きなものを選んでつけてもらいます。
吉兆は寺院によってさまざまなものがあります。
私は「願いが的へ」の吉兆にしましたがちょっと重かったので、この先、福笹が折れないか心配でした。
そしてここで、御朱印用の色紙(1,000円)を購入し、御朱印もいただきます。
御朱印は300円でした。すべていただくのが楽しみ~♪
順番通り行こうと思いましたが、丈六戒光寺へは大渋滞だったので逆回りすることにしました。
なのでここからは反対から行きます!
七番目 法音院(ほうおんいん)
- 七福神
- 寿老人(じゅろうじん)
- ご利益
- 長寿延命、富貴繁栄、身体健全、当病平癒
ここでは黄金の小槌をいただきました。
写真では赤いお札に隠れてあまり見えませんが、黄金の小槌をもらいました。
御朱印もちゃんともらいました。
六番目 悲田院(ひでんいん)
- 七福神
- 毘沙門天(びしゃもんてん)
- ご利益
- 仏教守護、開運出世、金運、財宝金銭授与、商売繁盛、智慧明瞭、配偶者獲得、勝軍
悲田院では、毘沙門天さんの使いの虎さんの吉兆をいただきました。
虎さんが微笑みかけてくれています。めっちゃカメラ目線ですね。
悲田院は京都市内が一望できるスポットでもあります。
五番 雲龍院(うんりゅういん)
- 七福神
- 大黒天(だいこくてん)
- ご利益
- 金運良好、資産増加、夫婦和合、家内安全、家運隆昌、子孫繁栄
雲龍院では大黒天さんの吉兆をいただきました。
そのほかにも俵の吉兆もありました。
ここでは、接待の天茶をいただきました。
そして門を出るとなんと可愛い大黒天さまが!!!!
大黒天さまからヨモギの大福をいただきました。
賞味期限が当日なのでその日に食べましょう!
番外 泉涌寺本坊 楊貴妃観音堂
- 神
- 楊貴妃観音(ようきひかんのん)
- ご利益
- 良縁祈願、縁結び、美人祈願
中には美しい楊貴妃観音さまがいらっしゃいます。
美しくなりますように☆
楊貴妃観音さまに手を合わせたら、こちらの願掛け地蔵さまにお願い事をしましょう♪
良縁をお願いします。
愛染明王の吉兆は赤いマスに山盛りの小判です。
四番 来迎院(らいごういん)
- 七福神
- 布施尊(ほていそん)
- ご利益
- 金運招福、人格円満、智慧明瞭
こちらでは鶴と亀の吉兆をいただきました。
拝殿の左手にはたくさんの布施尊が乗った船があります。
わたしに笑いかけてくれていた布施尊を写真に収めました。
三番 観音寺(かんおんじ)
- 七福神
- 恵比寿神(えびすじん)
- ご利益
- 商売繁盛、海上交通安全、五穀豊穣
こちらでは「めでたい」ということで鯛の吉兆にしました。
ここでは御朱印をいただくために20~30分並びました。
がんばって並んでもらった御朱印がこちら↓
あと少しで完成~
ここでは、弘法大師の御朱印もいただきました。
観音寺にはぼけ封じの観音様がいらっしゃいます。
ぼけたくないので、しっかりお参りしました。
番外 親善光寺(しんぜんこうじ)
- 神
- 愛染明王(あいぜんみょうおう)
- ご利益
- 除災招福、家庭円満、恋愛成就
二番 戒光寺(かいこうじ)
- 七福神
- 弁財天(べんざいてん)
- ご利益
- 芸術、知恵、弁舌、商売、家内和合、子授け子宝
七福神の中の紅一点、弁財天さま。ここでは黄色と黄緑のしましまにおかめさんの吉兆をいただきました。
そして完成した福笹がこちら!
これでわたしの一年はいいことずくめになること間違いなし!!!
今年いただいた福笹は来年おかえししにいきましょう。
泉山七福神巡りの口コミ
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