京都で厄除けと言えば「やわたのはちまんさん」以外に思い浮かばない!!ということで、春の暖かな日差しが降り注ぐ中、本厄の私がルンルン気分で、全国屈指の厄除け神社「石清水八幡宮」に行ってきました。
石清水八幡宮の厄除け参りの方法や、ご祈祷の流れ、ご祈祷料など、厄除開運のご祈祷をしてもらいに行ったレポートです。前厄・本厄・後厄どんぴしゃの方はご参考に!
目次
石清水八幡宮の厄除け参りの方法
厄年を無事に過ごせるよう、八幡大神様にお守りいただけるよう御祈祷をするのが厄除け参りです。
厄年は数え年(実年齢+1歳)で、男性なら25歳、42歳、61歳、女性の場合は19歳、33歳、37歳です。 これにあたる年が「本厄」で、一つ前の年が「前厄」、次の年が「後厄」です。
厄除け参りの時期はいつ?
近年は一年中厄祓いの祈祷を行っているので、いつ行ってもよいですが、厄年は該当する年の1月1日がはじまりなので、お正月が開けてなるべく早くお参りするのがよいでしょう。
地域によって異なりますが、一般的には厄年にあたる年の節分(2月3日)までにお参りするのが良いとされています。石清水八幡宮では、後述する「厄除大祭期間」に多くの方が参拝します。
厄除大祭期間なら限定のお札授与
石清水八幡宮では、新春の1月15日~19日が「厄除大祭期間」として昔から親しまれており、多くの参拝者が厄除け参りに訪れます。元々法会(ほうえ)と呼ばれ、厄年にあたる人がこの期間に参拝し、厄除けや無病息災を祈願しに石清水八幡宮を訪れます。
特に厄除大祭期間中に厄除け祈祷を受けると、5日間限定の「厄除大祭札」を授与されることもあり、例年お正月並みに混雑します。
日時:1月15日~1月19日
※最終日の1月19日(10:00~)には、古いお守りやおふだが焚き上げられる焼納神事あり。
「八幡御神矢」を持ちご祈祷を受ける
石清水八幡宮の厄除け参りでは、八幡大神様の霊力の象徴「八幡御神矢(はちまんごしんや)」を手に持ち、御祈祷を受けるのが古くからの習わしです。
御神矢は2種類あり、一般的な「八幡御神矢」と、厄年の人におすすめの「特別厄除御神矢」があります。(八幡御神矢がないとご祈祷が受けれないわけではありません)
「八幡御神矢」とは
ご祭神の八幡大神は、古くは源氏にも愛された弓矢の神様です。その矢は、「邪悪な敵をうち払い、正しきを守り、狙った的に必ずあたる」とされ霊験(れいげん)あらたか。そのご祭神のご利益にあやかり、八幡御神矢は厄除開運・必勝・家内安全・商売繁盛の「おふだ」として授与されます。
厄年なら「特別厄除御神矢」
特別厄除御神矢は、八幡御神矢に「七色の組紐+金色の房=八徳」と「御旗」を付けた御神矢。厄除開運のご祈願には「特別厄除御神矢」がおススメ。見た目も豪華なグレードアップ版ですね。
特別厄除御神矢:初穂料5,000円
御神矢の祀り方は、御神札と同様、神棚もしくは北側か西側の目線より高い位置に1年間お祀りします。
石清水八幡宮のご祈祷受付とご祈祷料
石清水八幡宮では年中9時から16時まで(お正月期間は変更あり)ご祈祷の受付をしています。予約は不要で、受付後随時ご祈祷していただけます。前述した厄除大祭期間中・お正月の三が日など参拝者が多い時や、本殿での祭典行事がある時は、ご祈祷の順番を待つ場合があります。
予約:受付時間内であれば予約不要 ※予約はできません
※受付後、随時ご祈祷を行っているが祭典行事で待つ場合あり。
※ご祈祷希望者が多い場合は、待ち時間が発生。
石清水八幡宮のご祈祷料一覧
石清水八幡宮では、前厄・本厄・後厄など厄年のご祈祷の他、廻り年・八方除け・方除け・災難除けなどの厄除け祈願の他、安産・お宮参り・七五三・十三参り交通安全や受験合格などあらゆるご祈祷を行っています。
ご祈祷料は、祈祷の内容によって異なり以下の通り。前厄・本厄・後厄のご祈祷は10,000円以上の初穂料です。
祈祷料 | 祈祷内容 |
---|---|
金5,000円以上 | 祝歳参り(古希70歳、喜寿77歳、傘寿80歳、米寿88歳、卒寿90歳、白寿99歳、上寿100歳、茶寿108歳) |
金7,000円以上 | 必勝祈願、交通安全、受験合格、心身健康、病気平癒、旅行安全、延命長寿、心願成就、誕生参り、厄明けお礼参り、お礼参り、成人参り、七五三詣 |
金10,000円以上 | 厄除開運(前厄・本厄・後厄・廻り年・八方除け・方除け・災難除け)、十三参り、家内安全、安産祈願、社運隆昌・商売繁盛、社内安全、初宮参り、清祓祈願(入居/転居/改築/増築) |
金30,000円以上 | 特別祈祷・・・上記の願意を申し込みの月から1年間、毎月19日にご祈祷 |
石清水八幡宮のご祈祷の流れ
石清水八幡宮の本殿を目指す
石清水八幡宮の本殿は男山の山上にあるので、麓から山上まではケーブルカーで行きました。京阪電車「石清水八幡宮駅」を出て右手に進むと、すぐに「ケーブル八幡宮口駅」があります。
ちなみに山上へはケーブルカーを使わずに徒歩で行くことも出来ますよ。
石清水八幡宮への行き方やアクセスの詳細は以下記事にて。
山上のケーブルカー「八幡宮山上駅」到着後、参道を10分ほど歩くと本殿に到着です。
石清水八幡宮の厄除け参りでは、神聖な本殿内部に上がってご祈祷を受けることになります。
受付所で祈祷の申し込みをする
まずは本殿に向って右側にある「祈祷受付所」に向かいます。
祈祷受付所に祈祷申込用紙が置いてありますので記入していきます。
記入例がありますのでそちらに従って書いていきます。
申込用紙の名前と住所はご祈祷の時に「京都府~に住まう○○の◇◇の・・・・」と読み上げてくださいます。正確にそしてふりがなはわかるようにしっかりと書きましょう!
読み上げてくださるって知らなかったから、住所をちょっと短縮バージョンで書いちゃった。大丈夫だと思うけど少し後悔。
祈祷申込書に記入が出来たらご祈祷料を納めます。
ご祈祷料はご祈祷内容によって異なります。前厄・本厄・後厄などの「厄除開運」のご祈祷料は10,000円以上です。お気持ちでお納めください。最低金額が10,000円です。
祈祷料は相場からは少し高めな気がしますが、やはりそこは全国屈指の厄除け神社。なので厄除け開運を願って気持ちよく納めます。後程ご紹介する、祈祷後のおさがりも豪華なのでお楽しみに。
いざご祈祷を受けに本殿へ
巫女さんからご祈祷の説明を受け、御祈祷申込書・パンフレット・清め衣をいただきます。
説明が終わると、本殿の右側を進んで祈祷受付控室へ向かいます。
「御祈祷控室入口」と書かれた看板の先には、石清水八幡宮の御本殿に上がる昇殿口があります。
ここはご祈祷以外の人は立入禁止、家族や友人など一緒にご祈祷に来た人は入ることができます。受付時に一緒に入れるか確認したところ大丈夫でした。ご祈祷の方が多いと時は本人だけかもしれません。
控室は土足厳禁です。素足で上がるのはあまり良くありません。靴下やストッキングをはくか、フットカバーを持参するなど気をつけ、カジュアル過ぎない服装で身なりを整えていきましょう。冬場は足が冷えるかもしれませんね。
待っていると巫女さんが来られご祈祷場所へと案内してくださいます。
この場所でご祈祷をしていただきます。
受付でもらった清め衣を首に掛け、ご祈祷が始まるのを静かに待ちます。ときどき爽やかな風が吹き抜けていました。ここは風が通ります、外だから冬は寒いと思う。
ご祈祷開始
太鼓の音が鳴り、神職さんが入ってこられご祈祷の始まりです。まず祝詞(お清めの言葉)を上げていただきます。
少し頭を下げるように促されますので、頭を下げると、大麻(おおぬさ)を左、右、左と三回振ってお祓いをしてくださいます。祈祷を受ける本人と、御祈祷用に用意されたお札なども大麻(おおぬさ)でお祓い・お清めしてくださいます。
この後、神職さんが祓い清めたお札を、神前の祭壇に置かれご祈祷が続きます。そして、たくさんの鈴がついた大きな御幣(ごへい)で「シャンシャンシャンシャン~」と清らかな鈴が鳴り響き、邪気や魔を祓ってくれます。
二礼ニ拍手一礼の作法でお参りをします。御幣(ごへい)を戻し、祭壇からお札などを下げられ、最後はお神酒(おみき)をいただきます。
そして祭壇から下げられた、撤饌(おさがり)をいただき、本殿を後にします。ご祈祷自体は20分程でした。
清め衣を納める
本殿を出た後、首に掛けていた清め衣に「氏名・年齢・祈願内容」を書き、清め衣納所に納めます。
記入方法は見本がありますのでそちらを参考に記入します。
最後に清め衣納所に清め衣をかければ無事「厄除け参り」終了です。
ご祈祷後にいただいたおさがりです。紙袋にたくさん入ってます。何が入っているのか楽しみです。
ご祈祷が終わってから知ったのですが、石清水八幡宮では「八幡御神矢(はちまんごしんや)」と言われる厄除けの御神札(おふだ)を手に持ってご祈祷を受けるのが、一番丁寧な厄除け参りの方法だったようです。
八幡御神矢を持っていなくてもご祈祷はしていただけます。
石清水八幡宮の厄除御祈祷のおさがり
石清水八幡宮でいただいた御祈祷の撤饌(おさがり)は、御神饌(しんせん)と御神札と御神水です。
御神水
一つ目が御神水です。八幡大神様が男山にご鎮座される以前から湧き出ている霊験あらたかな霊水「石清水」です。
御神饌
二つ目は御神饌(しんせん)と書かれた白い箱。神饌(しんせん)とは、神社に備えるお供え物で神様に献上する食事のことです。
中身は、お米やお餅、お塩など、お供えした御神饌をお分けいただきました。
・御供米、御神塩、御神糖
・厄除餅
・焼きのり
・ゆば
・竹の子土佐煮
これらの御神饌はありがたくいただきました!
御神札
最後が厄除けの御神札。「厄除祈願守護」と書かれた黄色のお札です。
神棚があれば神棚に、神棚がなければ目線より高いタンスや本棚などの上に白い紙や布を敷き、南か東に御神札が向くようにお祀りします。
仏壇とは向かい合わないようにしましょう!
以上が石清水八幡宮の厄除け参り撤饌(おさがり)の全てになります。
御祈祷を終えて
御祈祷を終えた後は、清々しい気持ちで石清水八幡宮を後にし最後は男山の展望台から京都を眺めながらお昼を食べました。
春には桜が綺麗なのですよ。満開を過ぎ桜の花びらが風にのってひらひら。厄除け参りは節分までに行うのが一般的ですが、桜の時期にお参りするのもおすすめです。(ご祈祷の人も少ないですし笑)
そしてまたケーブルカーで、男山からの景色を眺めつつ石清水八幡宮を後にしました。
みなさんも厄年には、石清水八幡宮の「厄除け参り」に行ってみてはいかがでしょうか。無事厄が明けた年には、八幡大神様に感謝を伝えにお礼参りの御祈祷を忘れずに!
石清水八幡宮の厄除け参り以外の見どころや詳細は以下にて。
石清水八幡宮で厄除け参りの口コミ
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