京都の八幡市の石清水八幡宮の近くにある「単伝庵」は、らくがき祈願というユニークな祈願方法が人気のお寺。願い事をお堂の内壁に書くことから「らくがき寺」と呼ばれています。
らくがきがびっしり書かれたお堂には、開運・所願成就のご利益がある「走り大黒天像」や、病魔撃退・ぜんそく封じのご利益がある「身代り関羽」などが祀られています。
目次
らくがき寺のご利益
- 開運・所願成就
- 大黒堂に祀られている走り大黒は、福袋をかついで走っている姿は人に追いつき人を追い越すというこから、開運・所願成就のご利益があるとされています。
- 病魔撃退・ぜんそく封じ
- 大黒堂内にある「身代り関羽」は、ありとあらゆる病魔・邪悪を退散させる神として信仰されていることから、病魔撃退・ぜんそく封じのご利益があるとされています。
- 厄除け
- 救苦観音は、人々を思わぬけがや災難を除いてくれることから厄除けのご利益があるとされています。
らくがき寺のお守り
走り大黒御守
走り大黒の開運・所願成就のお守りです。お守りは財布に入れるか、お守り袋に入れて身に付けます。
病気身代りお守り
ぜんそく封じのご利益など、病魔退散のご利益があるお守りです。
お守り
その年の干支のお守りです。
らくがき寺のおみくじ
おみくじ
おみくじは大黒堂の中にあり、お金を入れるとおみくじが出てくる現代風スタイルです。
らくがき寺の御朱印
らくがき寺の拝観は土日のみで、平日は予約が必要です。御朱印をいただく際も、事前にご確認ください。
【受付時間】09:00~15:00 ※拝観は土日のみ(平日は要予約)
らくがき寺の見どころ
大黒堂の内壁にらくがきし放題
大黒堂は、昭和32年(1957)に多くの人の援助によって建てられたお堂。単伝庵が「らくがき寺」と呼ばれるようになったのは、大黒様に一つ一つの願い事がよく見えるようにと、大黒堂の内壁に願い事を書いたのがはじまり。
大黒堂に一歩入ると、白い内壁には多くの願い事(らくがき)が書かれています。普通は、壁に落書きすると怒られますが、らくがき寺ならOK。これは「らくがき祈願」という祈願方法です。
らくがきとはいえルールがあり、備え付けのサインペンを使い一番大事な願い事を一つだけ書きます。一人が書いていいスペースには規定があるので、目安となる木枠の枠内に収めましょう。
らくがき祈願料300円と参拝料100円は賽銭箱へ入れます。
らくがきの壁は、毎年12月末に白く塗り替えられます。年始に訪れると壁は真っ白、年末に訪れると書くスペースがないほどびっしり!
所願成就のご利益がある「走り大黒天」
大国堂には大黒天像(※写真中央)が祀られています。左側は八臂弁天、右側は高野大師。
この大黒天像は、約500年前に楠正成が奉納したくすの木で彫刻されたもので、福袋をかついで走って来られる姿から「走り大黒天」と言われ、開運・所願成就のご利益があります。
病魔撃退・ぜんそく封じのご利益がある「身代わり関羽」
こちらは「身代わり関羽」。関羽は中国の三国志に出てくる関羽大将軍で、ありとあらゆる病魔・邪悪を退散させる神として死後に神格化されました。病魔撃退・ぜんそく封じのご利益があります。
ご本尊の五大釈迦と救苦観音
ご本尊の五大釈迦と救苦観音は、この日は見ることはできませんでした。
年に10回(8・12月除く)、五大釈迦に見守られながら座禅会が行われたり、年に4回、箸供養の際に厄除け祈祷箸が授与され、精進料理をいただくことができるようです。
らくがき寺の由緒
約200年前に、石清水八幡宮の鬼門に位置するこの地に、単伝和尚が厄除けのために救苦観音を祀ったのが始まり。1854年の地震で本堂が倒壊しましたが、1957年に大黒堂が建立され現在に至ります。
らくがき寺のご本尊
- ご本尊
- 五大釈迦牟尼仏
らくがき寺の基本情報
- 名称(よみがな)
- らくがき寺(らくがきでら)※正式名称:単伝庵(たんでんあん)
- 住所
- 〒614-8013 八幡市八幡吉野垣内33
- 駐車場
- あり(乗用車約15台)
- 参拝・拝観時間
- 受付時間/09:00~15:00(土・日のみ、平日は要予約)
- 参拝・拝観料
- 100円
- 公式ホームページ
- なし
らくがき寺のアクセス
- 公共交通機関の場合
- 京阪「石清水八幡宮」下車、徒歩約10分
- 京阪「石清水八幡宮」下車後、京阪バス「旦所」下車、徒歩約1分
らくがき寺の地図
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