京都伏見の地にある乃木神社は、明治の軍人をお祭りしている珍しい神社です。乃木神社は、明治天皇に忠誠をつくし日露戦争で陸軍をひきいた乃木希典(のぎまれすけ)大将と、乃木希典大将を支えた妻が祀られています。
そして関西感あふれるダジャレをふんだんに盛り込んだ一風変わった神社ですが、「勝」にこだわる人は訪れるべき穴場神社です。
目次
乃木神社のご利益
- 勝負運
- 日露戦争での功績をたたえられたご祭神、乃木希典(のぎまれすけ)の功績にあやかって勝運のご利益があるとされています。
乃木神社のお守り
根付勝ちま栗
栗がハチマキをしている御守で、身に着けていれば何かにつけて勝ちまくることができる御守です。
勝ち守
乃木大将の御加護と御威徳で願い達成への道が開ける御守で、「勝」とvictoryの「V」が刺繡されています。
かきはときは守
夫婦円満・良縁成就のお守りでピンクとブルーのお守りがセットになっているお守りで、大切な人との絆が固く長く続きますようにとの願いが込められたお守りです。
乃木神社の御朱印
いただいたのは乃木神社の通常の御朱印です。乃木神社には月ごとに可愛いカラフルなイラストの限定御朱印がたくさんあります。
【場所】授与所
【受付時間】09:00~17:00 (御朱印帳への直接書きは16:00まで)
乃木神社の見どころ
山城ゑびす神社を守り鯛
えびす様がお祀りされている社ですが、なんと狛犬ならぬ、「狛鯛(たい)」が神社を守っています。そして胴体には「幸せに成りたい」と書かれています。鯛とかけたダジャレです。えびす様と言えば、右手に竹の釣り竿、左の小脇に鯛を抱えておられます。それにちなんで「鯛」ということでしょうか??
「鯛に願いを込めて、優しくなでて、鈴を鳴らしてお参りください」と書かれていますので、この狛鯛は「なで仏」の役割も果たす、守って、叶えて、とても「ありがたい」狛鯛です。
えびす様は耳が不自由だったそうなので、鈴は大きめに鳴らしてください。
御神水「勝水」でお清め手水舎
創建当時より湧き出していたという御神水その名は「勝水」、勇ましい龍の口から出る勝水で手・口を清めます。勝水は、病気平癒、元気回復、勝運縁起のご利益がある霊水で、訪れた参拝者の中には御神水を持ち帰る人も多くようです。
全てに勝ちま栗(くり)「勝栗像」
手水舎の横にあるのが「勝栗像」。「勝粟」は昔、戦場に出る武士がこれを食べて出陣したという故事があるようです。そして、乃木大将はたいそう栗がお好きだったそうです。そこで、参拝される方の身と心、行為の全てが勝運に結びつくという信仰から「全てに勝ちま栗の祠」 と名付けられたそうです。
乃木神社はとにかく「栗」がいっぱい、絵馬もキュートな栗です。
軍艦吾妻(あずま)の錨(いかり)
突如(とつじょ)眼に飛び込んでくるのがこの巨大な錨(いかり)。神社になぜ錨(いかり)があるのか一瞬おどろきますが、物珍しくてついつい興味深々。ちなみに乃木大将とはなんのゆかりもないようです。
この錨は、日本の海軍が日露戦争前にフランスのロワール社から購入した軍艦(ぐんかん)の主錨で重さが約3.8屯、本物です。京都府出身の旧海軍従軍者のたっての希望で、乃木神社に慰霊碑「滄海に眠る若人の碑」が建てられました。その慰霊のモニュメントとして軍艦(ぐんかん)の錨が安置されたそうです。
乃木大将の記念館
日露戦争の時に南満州(現在の中国東北部)で、乃木大将が「第三軍司令部」として約1年間使っていた建物を移設したもの。
外部様式と左手奥の間の乃木大将寝室は、当時のままとのこと。
乃木大将の宝物館
蔵の扉の所にある箱に拝観料を入れます。大人100円、小人50円とリーズナブル。小銭がない方は授与所に行って直接拝観料を納めることができます。2階建の建物の内部は薄暗くてひんやり、入口を入って右に電気のスイッチがあるので自分でつけるスタイルです。乃木大将が日露戦争時に履いておられた靴や軍服、日常生活時の着物など当時の物が展示されています。
若かりし少佐時代の肖像画です。
2階に上がる階段が急なのでご注意ください。
エサはいりませんライオン
お腹が弱く何も食べられないようです。強く見えるかもしれませんが貧弱体質なので乗らないでください。そっと見守ってください。
乃木神社の由緒
乃木神社は、文武にわたる御功績この上なき乃木希典命とその賢婦人、乃木静子命を鎮め祀る神社です。神戸・大阪・京都など近畿圏をはじめ、全国各地の、乃木大将を尊崇する人々の尽力により、大正5年(1916年)9月に創建されました。
伏見桃山に乃木神社が建てられたのは、明治天皇の崩御に際して乃木大将が遂げた「殉死(じゅんし)」の一事にあります。明治の御維新以来、国運の進行を図らせたまわれた明治天皇は、明治45年7月30日、遂に崩御(ほうぎょ)されました。御陵は「朕が百年の後は必ず陵を伏見に営むべし」との御遺志により、伏見桃山の地と定められました。
乃木神社のご祭神
- ご祭神
- 乃木 希典命(ノギマレスケノミコト)
- 乃木 靜子命(ノギシズコノミコト)
乃木神社の基本情報
- 名称(よみがな)
- 乃木神社(のぎじんじゃ)
- 住所
- 〒612-8028 京都市伏見区桃山町板倉周防32
- 駐車場
- あり/5台、20分以内は無料
時間/ 9:00~17:00 - 参拝・拝観時間
- 【社務所・授与所】受付時間/ 9:00~17:00
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- http://nogi-jinja.jp/web/
- その他
乃木神社のアクセス
- 車の場合
- 名神高速 「京都南IC」から約10分
- 京滋バイパス「宇治西IC」から約10分
- 阪神高速8号京都線「巨椋池IC」から約10分
- 公共交通機関の場合
- 京阪電車:「伏見桃山駅」下車 徒歩約20分
- 近鉄電車:「桃山御陵前駅」下車 徒歩約15分
- JR奈良線:「桃山駅」下車 徒歩約10分
乃木神社の地図
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