錦市場の東の突き当りに鎮座し、「錦の天神さん」と呼ばれ親しまれている「錦天満宮」。学問の神さま菅原道真を祀っていることから、学業成就・合格祈願のご利益があります。
多くの人で賑わう新京極通沿いにあり、気軽に参拝できることから修学旅行生の参拝が多い神社です。お守りの種類も豊富で、合格守りやキティーちゃん御守、蝶々が可愛いいなかよし御守などが人気です。
目次
錦天満宮のご利益
- 学業成就・合格祈願
- 錦天満宮のご祭神が学問の神さま菅原道真であることから、学業成就や合格祈願のご利益があります。
錦天満宮の授与品
錦天満宮のお守り
合格お守りをはじめ、知恵・学問・商才・招福・厄除のお守り、女性に人気のハローキティのえんむすび御守、蝶々が可愛らしい恋愛成就やお友達との縁を結ぶなかよし御守、桐箱入りの病気平癒お守りなど、様々なお守りが授与されています。
大願梅
願い紙に願いを書き、「大願梅」に入れお守りとして持ち帰るか、境内の大願梅の樹に奉納します。
合格御守
どちらも携帯しやすいお守りです。
進学御守
赤と青の2色の学が進む、進学お守り。
合格だるま
だるまの顔に「ごうかく」の文字があります。
錦天満宮のおみくじ
からくりおみくじ「獅子舞おみくじ」
錦天満宮の名物といえば、からくりおみくじ「獅子舞おみくじ」招福・開運のおみくじで、近づくと音が流れ獅子舞が踊りだします。(まるでおみくじを引いてとお願いされているかのように)
おみくじの種類は、総合みくじ・恋みくじ・こどもみくじ・よろこびみくじ・和英文みくじ・和英文花みくじの6種類。初穂料を入れて希望のくじのボタンを押すと、獅子が舞いながらおみくじを引きに行きます。おみくじを咥えて運び、手前にある穴へいれてくれます。
からくりおみくじは、他にも2種類あります。
錦天満宮の御朱印
錦天満宮の御朱印は、御朱印帳への手書きはなく書置きの御朱印に参拝日を入れていただきます。
【場所】授与所
【受付時間】08:00~20:30
錦天満宮の見どころ
これぞ珍百景!ビルに刺さる錦天満宮の鳥居
京の台所「錦市場」の東の端に鎮座している錦天満宮の鳥居は、錦小路通の新京極通りと寺町通りの間にあります。
そのため、錦天満宮の入口から錦市場の方に少し歩かないと鳥居は見えません。知らないと見逃してしまう錦天満宮の鳥居は、なんと両端がビルの中に刺さっているんです。
両側共にしっかりとビルに刺さっています、お見事!以前、日本の珍百景を紹介するテレビ番組で紹介されていました。
両脇にビルを建てる際、に鳥居の上部が足元より広いことに誰も気が付かず、気が付いた時には時すでに遅し。そのままビルを建てたそうです。
学問の神さまを祀る本殿
学問の神さま菅原道真を祀る錦天満宮は、知恵・ 学問・商才・ 招福・厄除け・災難除けのご利益がある神社です。
錦天満宮は菅原道真の父の旧宅「菅原院」に創建、この地に移されたのが天正15年(1587)。400年以上前からこの地で人々を見守っています。
本殿横にはたくさんの絵馬が奉納されています。天満宮ゆかりの牛の絵が描かれた絵馬には、「頭の神様、知恵・学問・商才・招福・厄除けの神様」と書かれています。
同じく菅原道真を祀る北野天満宮と同様に、多くの受験生が合格祈願で訪れる神社です。
御神牛「撫で牛」
門をくぐると天満宮・天神社ではおなじみの御神牛が出迎えてくれます。御神牛は「撫で牛」で、勤勉・慈愛・健康の象徴とされています。
自分の頭を撫でて、次に牛の頭を撫でれば頭が良くなり、自分の体の具合が悪い部分を撫でて、牛の同じ部分を撫でればよくなると信仰されています。天満宮
京の名水「錦の水」
錦天満宮の境内の井戸からは良質な湧き水が出ており、地元の方が水を汲む姿も見られるほど。この井戸水には、知恵・学問、招福・厄除けなどのご利益があると伝わります。
「錦の水」は、地下深くから約17.8度の水が365日絶えず湧き出てる井戸で、無味・無臭・無菌であることが検査で証明されています。この辺りの地下水が豊富なことが、錦市場を生んだきっかけともいわれています。
願いを奉納する大願梅の樹
本殿の左手奥に進んでいくと「大願梅の樹」という鉢に植えられたモッコクの樹があります。モッコクは「持つ(モツ)・濃く(コク)」という読みから、濃い人間関係を”持つ”とされ、良縁・縁結び・夫婦和合などのご利益があります。さらに、モッコクが転じて「もってくる」となり、「お金を持ってくる」金運上昇の樹木ともいわれています。
錦天満宮では、縁起の良いこのモッコクの樹に
大願梅は授与所で初穂料500円を納め、紙に願いを書き大願梅の中に入れて栓をします。
本殿の左手には記入する机やペンが用意されています。書き終えて栓をしたら「大願梅の樹」に結びます。
奉納した大願梅は、願いが成就するように月次祭の時にお焚き上げしてもらえます。大願梅はお守りとして持って帰ってもいいようです。
「大願梅の樹」の側には、学問の神さまはもちろんのこと、勝負の神さま、安産や子授けの神さま、商売繁盛など様々な神さまが祀られています。
錦天満宮の摂社・末社
錦天満宮には、様々な神様が本殿脇のお社に祀られています。
塩竈神社(しおがまじんじゃ)
錦天満宮が、源融(みなもとのとおる)の旧邸六条河原院よりこの地に移設されたことから、源融をご祭神とする塩竈神社が境内奥に鎮座しています。
源融は平安時代初期の左大臣で、光源氏のモデルとなっている人物。安産のご利益があります。
ご利益:安産
日之出稲荷神社(ひのでいなりじんじゃ)
商売繁盛のご利益がある日之出稲荷神社。錦市場の繁昌を願い見守っています。
ご利益:商売繁盛
白太夫神社(しらだゆうじんじゃ)
白太夫神社のご祭神である渡會春彦(わたらいはるひこ)は、平安時代中期の伊勢神宮外宮の神職。世継ぎがいなかった菅原道真の父が、渡會春彦を通じて伊勢神宮に祈願したところ道真を授かりました。以降、道真の成長を見守り仕えた人物です。
渡會春彦が若い頃から白髪頭で、「白太夫」と呼ばれていたことが白太夫神社の由来。
ご利益:子授け
七社之宮(ななしゃのみや)
7つの神社が一つ屋根の下で祀られています。
- 八幡神社
- ご祭神:応神天皇(おうじんてんのう)、ご利益:勝負
- 床浦神社
- ご祭神:少彦名命(すくなひこなみこと)、ご利益:疱瘡除けの神
- 竃神社
- ご祭神:竃神(かまのかみ)、ご利益:火よけ
- 市杵島神社
- ご祭神:市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、ご利益:家内安全
- 熊野神社
- ご祭神:伊弉冉命(いざなみのみこと)、ご利益:子孫繁栄
- 恵美須神社
- ご祭神:事代主神(ことしろぬしのかみ)、ご利益:商売繁盛
- 事比良神社
- ご祭神:大物主神(おおものぬしのかみ)、ご利益:航海・漁業
錦天満宮の由緒
平安時代前期、菅原道真の生家である菅原院に創建されたのが始まりです。道真の死後、菅原院は歓喜寺と名称を変え、嵯峨天皇の皇子、源融(みなもととおる)の旧邸六条河原院に移設されました。300年後には歓喜寺は「天満宮」と名称を改めます。後に豊臣秀吉の都市計画で、現在の地へ移転し今に至ります。
錦天満宮のご祭神
- ご祭神
- 菅原道真(すがわらのみちざね)
錦天満宮の基本情報
- 名称(よみがな)
- 錦天満宮(にしきてんまんぐう)
- 住所
- 〒604-8042 京都市中京区新京極通り四条上る中之町537番地
- 駐車場
- なし
- 参拝・拝観時間
- 08:00~20:30
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- http://nishikitenmangu.or.jp/
- その他
- -
錦天満宮のアクセス
- 公共交通機関の場合
- 市バス「四条河原町」下車、徒歩5分
- 阪急京都線「河原町」下車、徒歩5分
- 京阪電車「祇園四条」下車、徒歩10分
錦天満宮の地図
錦天満宮の口コミ
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