大自然の中、清く澄んだ清滝川にかかる朱色の高雄橋を渡り、約400段にも及ぶ石段を登った末にやっとたどり着く神護寺。「かわらけ投げ」をする展望台からの渓谷の景色は、心を清らかにしてくれるような清々しさがあります。
神護寺の燃えるような紅葉は京都でも屈指の紅葉狩りスポット。秋の紅葉もさることながら、新緑の時期の青もみじの美しさ、苔(こけ)の緑の美しさも際立ちます。
目次
神護寺のご利益
- 厄除け
- 「かわらけ」といわれる、素焼きのお皿を谷に投げることで厄除けのご利益があると言われています。
神護寺のお守り
光る御守
交通安全、身体健康、学力向上のお守りで、光の力をあつめ暗闇の中でも光り身につけていると身の周りを守ってくれるように祈願されています。
神護寺の御朱印
「薬師如来(やくしにょらい)」と書かれた御朱印です。
【場所】金堂内の授与所
【受付時間】09:00~16:00
神護寺の見どころ
神護寺までの所要時間
神護寺までは、最寄りの山城高雄バス停から徒歩約30分。バス停近くの案内板には徒歩10分とありますが、これは参道の入り口まで(だと思います)。参道入り口より約400段の階段が続き、神護寺の門前まで約20分かかります。後で出てきますが、参道の途中で軽食や甘味をいただけるお食事処で休憩が可能です。
神護寺のある高雄地区を含めた、槇尾、栂尾の三つの地区からなる三尾をめぐるルートや行き方、所要時間などは以下記事にて。
バス停から参道の入口までにある高雄橋
参道の入口を目指して歩くと、清滝川にかかる朱色の高雄橋が見えてきます。この時は5月末ごろで、青もみじの木々がとても美しく、ぜひ紅葉の時期にも再訪したいと思わせるほど。ただ、山奥なだけあって「虫」がすごいので気になる方は虫よけ必須です。
約400段の石段が続く参道の途中には休憩処も
ここからが参道の始まりです。神護寺まで石段はなんと約400段!約20分かかります。見学に30~40分かけるとトータルで70~80分はかかるので、時間に余裕を見ておきましょう。特殊な時期を除き、拝観時間は9:00~16:00です。
初めから、やや急な石段が続きます。
参道の石段をひたすら登るとお食事処が現れます。こちらの高雄茶屋では、自家製手打ちうどんや蕎麦などの軽食と甘味をいただくことができます。
高雄茶屋を過ぎ、少し登りと次にあるのが休憩処「硯石(すずりいし)亭」。
硯石亭のメニューには、蕎麦やおうどんなどの軽食や、ひやしあめ、コーヒーなどがあります。
中でも硯石亭の名物は、道明寺餅の上に自家製の餡(あん)をのせた「もみじ餅」。一口サイズで食べやすく素朴なお味でなのでパクパク食べられます。そしてお茶とすごく合います。名物「もみじ餅」の糖分が全身にいきわたりここまでの疲れが飛んでいくようです。この硯石亭が、だいたい長い石段の中腹あたりです。
硯石亭を少し過ぎたところに、空海ゆかりの「硯石(すずりいし)」があります。この硯石は、空海がこの石で墨をすったとされる逸話があります。
少し登ると神護寺の楼門が見えてきます。最後に結構急な階段がありますが、 神護寺までの最後の階段です。
やっと神護寺に到着!高雄橋を渡ってから階段を登ること約20~30分で神護寺の楼門に到着しました。
楼門では、二体の天部像がお出迎え。右が「持国天」、左は「増長天」です。どちらも仏教における四天王の一尊です。
楼門の手前の左手で拝観料(大人は600円)を払って中へ入ります。
神護寺の境内
長い階段を登ってきましたが、神護寺の境内も広く見学の所要時間は30~40分。しっかり見てまわりたい方は、1時間くらい見ておいた方がよいでしょう。
和気清麻呂のお墓
神護寺は、戦前紙幣にもなった和気清麻呂の建立。和気清麻呂は奈良時代から平安時代の貴族で、かつて、長岡京・平安京の造営に尽力した人物です。
高雄山の中腹に建つ神護寺は、少し入ると苔が自生しています。和気清麻呂のお墓に続く道にも、美しい緑の苔が生えていました。
和気清麻呂公のお墓の手前あたりは、足元の石が崩れそうなところがあったので気をつけてください。小高く盛り土をされた場所に和気清麻呂公のお墓があります
柵の中に入ることができるので、墓石前までいって拝むことができます。
京都市内にある足腰の守護神「護王神社」は、和気清麻呂をご祭神として祀っています。
金堂
角度45度ぐらいある階段を上がると、金堂があります。
撮影不可なので写真はありませんが、金堂には国宝の薬師如来立像があります。薬師如来立像
空海作の閼伽井(あかい)
空海が掘ったとされる井戸「閼伽井(あかい)」。
仏様にお供えする水のことを「閼伽(あか)」というそうです。
かわらけ投げ発祥の地で厄払い
ここ神護寺は、かわらけ投げ発祥の地。かわらけに厄をのせて、一緒に飛ばしてしまいましょう。
ここでかわらけを購入します。疲れた方はここで一服もできます。
かわらけは、1組3枚で200円です。
こちらがかわらけ投げスポットの「錦雲渓(きんうんけい)」。この錦雲渓に向かってかわらけを投げます。
厄除と書いてあるほうを下にして投げるのが正しいようです、売り場のお姉さんが教えてくださいました。なかなかうまく飛ばせませんが手首のスナップを利かせて飛ばしてみてください。
邪気を払う鬼瓦
鬼瓦には邪気を祓う効果があるらしく、鬼瓦が置かれています。
神護寺の由緒
平安遷都の提唱者である和気清麻呂は、天応元年(781)に、私寺として高雄山寺を建立した。和気清麻呂の死後、高雄山寺に清麻呂の墓所が造られ和気氏の菩提寺としての性格を強めていた。その後、最澄や空海の活躍により、平安仏教の道場としての内容を整えるようになる。
やがて、清麻呂の子、真綱と仲世は、高雄山寺と同じころに建てられていた神願寺を合併することを願い出る。そして天長元年(824)にそれが許され神願寺がこの地に移されると、寺名も神護国祚真言寺(略して神護寺)と改名された。
神護寺のご本尊
- ご本尊
- 薬師如来立像
神護寺の基本情報
- 名称(よみがな)
- 神護寺(じんごじ)
- 住所
- 〒616-8292 京都市右京区梅ケ畑高雄町5
- 駐車場
- なし
- 参拝・拝観時間
- 【社務所・授与所】受付時間/09:00~16:00
- 参拝・拝観料
- 大人600円、中・高校生600円、小学生300円
- 公式ホームページ
- http://www.jingoji.or.jp/
神護寺のアクセス
- 車の場合
- 国道162号線を、「福王子」交差点から「京北 高雄」方向へ約6km
- 公共交通機関の場合
- 京都バス「西山高雄」(90系統)下車 徒歩約25分
- 京都市営バス「高雄」(8号系統)下車 徒歩約20分
- JRバス高雄・京北線「山城高雄」下車 徒歩約20分
神護寺の地図
神護寺の口コミ
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