早良親王(崇道天皇)の祟りを鎮めるために建てられた崇道神社。まっすぐ伸びたちょっと薄暗い参道を進むと、観光向けではなく、飾りっ気のない厳(おごそ)かな神社がそこにあります。
うっそうとしているので恐い印象はありますが、境内には病気平癒にご利益があるとされる伊多太神社や、小野小町を祀る小野神社などもあり見どころが多い神社です。
崇道神社のご利益
- 病気平癒
- 境内にある伊多太神社(いたたしゃ)の伊多太「いたた」は、「痛たー」に通じ、病気やけがなどの痛み平癒にご利益がある。
崇道神社の御朱印
【場所】授与所
崇道神社の御朱印は書置きタイプのみです。境内に無人の御朱印受付所がありますので初穂料を箱に入れ、その下のケースから自分でとります。
崇道神社の見どころ
崇道神社の参道から本殿
敦賀街道から長い参道を通り崇道神社に向かいます。この参道は両脇を高い木が覆っているため、昼間でも少し暗くうっそうとしています。この参道は早良親王の霊気を感じるくらい涼しいのです。
早良親王(崇道)を祀る神社は、藤森神社や上御霊神社、下御領神社などがありますが、早良親王のみをご祭神としているのは崇道神社だけなのだそう。
拝殿前には、円錐(えんすい)に盛られた砂山、立砂(たてずな)がされていました。
境内の3つの神社
伊多太神社
伊多太神社(いたたじんじゃ)は洛北で最古の神社で、ご祭神の伊多太神は湧き水の神です。
伊多太(いたた)は「湯立て」を意味しており、出雲系の農耕守護神であるため、農耕の神としても親しまれています。伊多太(いたた)が痛たに通じることから、病気平癒のご利益があるといわれています。
小野神社
小野神社は小野一族を祀っている神社です。
ご祭神は、歴史の教科書に必ず出てくる遣隋使の小野妹子(おの の いもこ)とその息子である小野毛人(おの の えみし)。小野神社の東側には如意輪観世音大菩薩尊を祀るお社もあります。
境内の山を少し登った山腹には小野毛人(おののえみし)の墓もあります。
この石碑の地点から140m登ったところにお墓があります。石碑の右手には「行者之滝 (ぎょうじゃのたき)」があります、残念ながら水は枯れていました。
出雲高野神社(いずもたかのじんじゃ)
写真を撮っていませんが、小さなお社がありますので、お見逃しなく!!
崇道神社の由緒
早良親王(さわらしんのう)(追称:崇道天皇)は、785年(延暦4年)長岡宮造営の責任者で桓武天皇の側近である藤原種継(ふじわら の たねつぐ)が暗殺された事件の首謀者として逮捕され、乙訓寺に幽閉された後、淡路に流される途中、無実を訴え絶食死ししました。
その後、桓武天皇の近親者の死が続き都に疫病が流行したのは早良親王の祟りとされ、その霊を慰めるため貞観年間(859年~877年)に平安京の鬼門の方角に当たる北東の上高野の地に創建されました。1915年(大正4年)に近隣にあった式内社とされる伊多太神社・出雲高野神社・小野神社の3社が合わせて祀られるようになりました。
崇道神社のご祭神
- ご祭神
- 早良親王(崇道天皇)
崇道神社の基本情報
- 名称(よみがな)
- 崇道神社(すどうじんじゃ)
- 住所
- 〒606-0064 京都市左京区上高野西明寺山町34
- 駐車場
- あり(数台)
- 参拝・拝観時間
- 【社務所・授与所】受付時間/境内自由
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- なし
崇道神社のアクセス
- 公共交通機関の場合
- 叡山電鉄本線「三宅八幡駅」下車、徒歩10分
- 京都バス「上橋」下車、徒歩3分
崇道神社の地図
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