鞍馬寺へ向かう参道にある由岐神社(ゆきじんじゃ)は、京都三大奇祭の一つ鞍馬の火祭で知られ、縁結びや子授け・安産の霊験あらたか。重要文化財の割拝殿や、子供を抱いた狛犬など歴史的に貴重なものも見ることができる神社です。
樹齢800年にもなるご神木は「大杉さん」と呼ばれ、一心に願えば叶う一願成就のご利益を授かれます。この大杉さんの樹皮の御守や、天狗のおみくじが人気。
目次
由岐神社のご利益
- 子授け・安産
- 本殿の狛犬は子どもを抱いている珍しいもので、子授け・安産のご利益があるとして古くより信仰されています。
- 縁結び
- ご祭神である大己貴命(おおなむちのみこと)は、縁結びの神としての御神徳があります。
- 一願成就
- 境内にあるご神木の大杉は、古来より願えば叶う一願成就の「願掛け杉」として信仰されています。
由岐神社のお守り
由岐神社守
由岐神社のベージックな御守です。白地にゴールドがキレイですね。
子授け守
子宝に恵まれるように、夫婦で一体ずつ身に付けると尚良し!
縁結び守
良い縁が結ばれるよう祈願された御守です。
大杉さん願い叶う御守
ご神木の大杉の樹皮でできた一願成就の御守。
由岐神社のおみくじ
天狗みくじ(キーホルダー付)
おみくじの結果が良ければお守りとして持ち帰り、悪い場合はおみくじ結び処に結んで厄を置いて帰る、キーホルダー付きの「天狗みくじ」。
天狗部分は「キーホルダーとして愛用すべし」と書かれていました。鈴になっているので身に付けておくと厄除けになるかもしれませんね。
由岐神社の御朱印
由岐神社の御朱印は、社名とかわいい天狗イラストの朱印が押されたものと、火祭りの2パターンのイラスト入り御朱印があり計3種類。すべて書置きで左下に参拝日のスタンプを押したもので、特製のクリアファイル入り。
由岐神社の御朱印帳を購入(初穂料:2,000円 御朱印代込)すると、手書きの御朱印がいただけます。黒地にご神紋や社名が金文字で書かれたシンプルなものと、3種類の花柄の御朱印帳です。
今回は2種セットをいただきました。1種だと500円、2種セットなら800円。セットでもクリアファイルは一つです。
由岐神社の授与所は閉まる時間が早いので、御朱印をいただきたい人は注意してくださいね。
【場所】授与所
【受付時間】夏季(4/1~) 平日 09:00~15:30頃 土日祝 09:00~16:00頃、冬季(12/1~) 09:00~15:00頃 ※天気の状況や諸事情により急な閉所や受付時間の変更もあり
由岐神社の見どころ
とても珍しい造りの「割拝殿」
豊臣秀頼によって慶長12年(1607)に再建された重要文化財の「割拝殿(わりはいでん)」。荷拝殿(にないはいでん)とも言うようです。
拝殿は崖に沿って建てられ、清水寺などに見られる懸造り。木造の拝殿は、左右に分かれたとても珍しい造りで、中央の階段を上ると上は左右二つの舞台になっています。
割拝殿の間から見えているのが由岐神社のご神木、「大杉さん」です。
本殿へ続く石段途中の4つの末社
拝殿をくぐるとさらに本殿へ続く石段があり、途中に4つの末社がありますので参拝しながら本殿へ向かいます。
途中の階段は50メートルほどの短い階段ですが、少し急なので気を付けてくださいね!
冠者社(かじゃしゃ)
鞍馬の冠者町に祀られていたお社「冠者社」。
ご利益:商売繁盛・家運隆昌
岩上社
鞍馬岩上の森に祀られていた「岩上社」。ご利益は登山安全なので、鞍馬寺から木の根道を通って、貴船に向かう予定の人は安全祈願するといいかもしれませんね。
ご利益:山岳登山安全
白長弁財天社
古くからこの地に祀られている霊験あらたかな白蛇さまを祀る「白長弁財天社」。白い蛇は長寿・金運・財運をもたらすといわれています。
ご利益:商売繋昌・健康長寿・金運
授与所には、白長弁財天社の金運御守があります。
大杉社
京都市天然記念物の大杉が祀られている「大杉社」。樹齢800年の古木で「大杉さん」と呼ばれ親しまれているご神木です。一心に願えば願い事が叶う「願掛け杉」といわれています。
ご利益:一願成就
大杉さんの樹高は53メートルもあり、階段の途中で大杉さんを見上げると階段から落ちそうになるほどの高さです。
この大杉さんの樹皮で作られた「願い叶う御守」も人気のお守りの一つです。
縁結び・子授けのご利益がある由岐神社
由岐神社の本殿は、令和4年に建て替えが始まる予定で、この古き良きご本殿を見られるのはあと数年です。
由岐神社のご祭神である大己貴命(おおなむちのみこと)は、良縁を授けてくださる「縁結び」の神様です。
本殿前にはえんむすび祈願の「良縁結び箱」が置かれています。
子供を抱いた珍しい狛犬
由岐神社の狛犬は、子供を抱いた珍しいもので国の重要文化財。実物は京都国立博物館に安置されており、こちらはレプリカです。
狛犬が子どもを抱いていることから、「子授け」や「安産」のご利益が授かれると訪れる女性が多いようです。
現物を模した狛犬の置物(初穂料:3,000円)もあります。
本殿前には子授け祈願の「子宝箱」も置かれており、ご祈祷の申込みができます。ご祈祷申込書に記入し、ご祈祷料と一緒に箱の中に入れ、箱の横にあるお守りを一体いただき一年間身に付けて祈願します。
【初穂料】一週間祈願:二千円、一ヶ月祈願:五千円、一年間祈願:三万円
三宝荒神社
由岐神社の境内、本殿の脇にある末社「三宝荒神社」。火の神・竃の神をお祀りしているこの地に古くからある神社です。
ご利益:火難除け・災難除け
本殿と三宝荒神社の間の手水舎の石はハートの形に見えます。
由岐神社のイベント・行事
鞍馬の火祭
京都三大奇祭の一つ鞍馬の火祭は、京都御所に祀っていた由岐大明神を鞍馬に移すとき、火を焚いて先導した様子を今に伝えるものです。女性も参加するお祭りで、神輿の綱を引くことで安産のご利益が授かれると言われています。
10月22日の午前9時から本殿にて例祭が始まり、午後6時「神事にまいらっしゃーれ」の合図とともに松明に一斉点火されお祭が始まります。
鎧武者が乗った神輿を担ぐ棒に2人の青年が逆さ大の字になってつかまり参道をくだる、鞍馬の成人式の名残「チョッペンの儀」が行われます。
由岐神社の由緒
天慶3年(940)旧暦の9月9日、天変地異が続く都を鎮め天下泰平と万民守護として、御所内に祀っていた由岐大明神を鞍馬の地に遷したのが始まりです。慶長12年に豊臣秀頼により本殿と拝殿が再建されました。
由岐神社のご祭神
- ご祭神
- 大己貴命(おおなむちのみこと)
- 少彦名命(すくなひこなのみこと)
- 相殿:八所大明神(はっしょだいみょうじん)
由岐神社の基本情報
- 名称(よみがな)
- 由岐神社(ゆきじんじゃ)
- 住所
- 〒601-1111 京都市左京区鞍馬本町1073番地
- 駐車場
- なし
- 参拝・拝観時間
- 09:00~15:00※季節により変動あり
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- http://www.yukijinjya.jp/
由岐神社のアクセス
- 公共交通機関の場合
- 叡山電鉄「鞍馬」下車、徒歩10分
由岐神社の地図
由岐神社の口コミ
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