平安時代の陰陽師、安倍晴明の屋敷跡に建てられたとされる「晴明神社」。至る所にシンボルマークである「五芒星」が掲げられており、境内一帯は術によって守られているという噂も。
境内には病気を治すパワーがある「晴明井」や、厄除けのご利益がある「厄除桃」など、安倍晴明の霊力が宿るパワースポットがあり、魔除や厄除けのご利益をあずかりに多くの方が訪れる京都でも人気の神社です。
目次
晴明神社のご利益
- 魔除け・厄除け
- ご祭神である安倍晴明が、天文暦学に通じ吉凶を言い当てたり、式神を操ったことから、魔除け・厄除けのご利益があるとされています。
晴明神社の授与品
晴明神社のお守り
晴明神社は、西陣織がさかんな西陣地区にあり、袋守りはすべて「西陣織」です。
厄除守
厄年の人や、厄年以外でも災難が続く人など、厄をを祓いたい人におススメの厄除けお守り。京都の西陣織の黒い袋に、昔から強力な魔除け・厄除けの効果があるといわれている桃をあしらった強力なお守りです。
魔除ステッカー守
京都の街中の車によく貼ってあるのがこの『魔除ステッカー守』。五芒星をかたどった追突防止のステッカー。赤と青の2枚一組で、車やバイクの前や後ろに貼るとよい。自転車に貼れる小さいステッカーもあります。
晴明神社のお守りは通販でも買うことができます。
晴明神社のおみくじ
五行おみくじ
五色の星のおみくじには、星の裏に仕事運・恋愛運などの運勢が書かれています。
晴明神社の絵馬
五行絵馬
晴明神社では、絵馬さえも五角形。通常の絵馬と同じように願い事を書くか、魔除けとして奉納します。
晴明神社の御朱印
「京一条戻橋」と書かれた晴明神社の御朱印には、五芒星の朱印も。
晴明神社の御朱印は書置きタイプのみで一人一枚限りとなります。特製のクリアファイルに、由緒書とともに授与されます。
【場所】授与所
【受付時間】09:00~17:30
晴明神社の見どころ
珍しい一の鳥居
通常神社では、神社名やご祭神名を掲げることが多いのですが、晴明神社の一の鳥居の扁額には、陰陽道の「五芒星」が掲げられています。
二の鳥居の扁額には、社名の「晴明社」が掲げられています。
先代の橋の親柱を使った「一條戻橋」
晴明神社の一の鳥居をくぐると左手に、一条戻橋があります。この一条戻橋は、平成7年まで使用されていた欄干の親柱を使って境内に再現したもの。現在の一条戻橋は、晴明神社より南に100m行った堀川に架かっています。
一条戻り橋を渡ると、「死んだ人でも戻ってくる」など少々恐い言い伝えもあります。また、京都では嫁入り前の女性は”出戻らない”ように、この橋を渡らないとか。ちなみに、横の式神さんは、一条戻橋の下に晴明公によって封印されていて、必要な時に呼び出されるようです。
陰陽を表す「日月柱」
二の鳥居前にある二本の柱は、左が丸く右が星型の石柱で「日月柱(にちげつちゅう)」と呼ばれるもの。
この見逃しがちな石柱は、かつて四神門の門柱として使われていたもので、柱の上にある「日」と「月」は、南に「日」北に「月」を配置し陰と陽を表しています。
「日月柱(にちげつちゅう)」を過ぎると右の地面にも「陰」と「陽」を表す「太陰太極図(たいいんたいきょくず)」があります。
勝手に開閉する「四神門」
二の鳥居のすぐ奥にあるのが「四神門(しじんもん)」。
晴明公が住んでいた時は、朝廷の使いなどが訪れると門がひとりでに開き、帰る際には勝手に閉まったとの言い伝えがあります。
両方の石柱の上には、四神(東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武)が描かれています。
晴明神社の手水舎
四神門を入ると右手に手水舎があります。
病気平癒のご利益がある「晴明井」
手水舎の横には、安倍晴明の念力で沸いたと伝わる「晴明井」があります。晴明井の水には病気を治す力があるとされ、水は飲んでも大丈夫。(ペットボトル500mlまでであれば持ち帰りOK)
晴明井の手前には北斗七星の印があります。陰陽道ではこの形に添って大地を踏みしめ、呪文を唱えながら歩む反閇(へんばい)と呼ばれる「邪気祓い」の呪法があるようです。
水をいただく時に、汲みにくいからと言って向きを勝手に変えたりしてがいけません。水の出口(取水口)の向きは、毎年、立春の日にその年の恵方の向きに変わります。
晴明公が祀られている本殿
ご祭神の安倍晴明は、天文暦学を極め天才陰陽師として名を馳せ、天皇から貴族、庶民に至るまで、広くその悩みや苦しみを取り払うことで大きな信頼を得たと伝わります。
本殿横の南側壁面には、安倍晴明の数々の伝説より代表的な10の逸話が絵とともに掲げられています。
魔除けの印「五芒星」
晴明神社の境内には、神紋であり陰陽道における魔除けの印「五芒星」が随所に輝いています。陰陽説の天地五行(木・火・土・金・水)をかたどり除災清浄を表した五芒星は、最強の魔除けといわれています。
五芒星は「晴明桔梗」とも
また「五芒星」は、その形が桔梗(キキョウ)の花に似ていることから「晴明桔梗」とも呼ばれています。
毎年6月中旬から初秋にかけて、桔梗の花が咲いている期間限定で「ききょう守」と「桔梗土鈴」を購入することができます。「ききょう守」のご利益は、桔梗の花言葉「誠実」より「誠の心を育む」です。
「桔梗土鈴(ききょうどれい)」のご利益は、開運招福・家内安全です。土鈴には、コバルトブルーの桔梗の花が描かれ、古来より魔除けの鈴とされています。
晴明神社の桔梗土鈴は一つひとつ手作りで、同じものは一つとしてありません。
「厄除桃」に厄を撫でつける
本殿の右手前にあるのが「厄除桃」。古来より厄除けの効果がある「桃」に、自分の厄を撫でつけます。ありがたく撫で撫でしましょう!桃が厄を吸い取ってくれ清々しい気持ちになることができます。
樹齢推定300年の「ご神木」
晴明神社のご神木は、樹齢推定300年の楠の木です。立て札には「両手で触れて大樹の力を感じ取ってください」と。しっかりパワーを感じましょう。
末社「齋稲荷社」
晴明神社の末社である「齋稲荷社(いつきいなりしゃ)」は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)他二柱をお祀りしており、産業振興と食品安全のご神徳があるお社です。
晴明神社の由緒
晴明神社は、ご祭神である安倍晴明の偉業を讃えた一条天皇の命により寛弘4(1007)年に創建されました。安倍晴明が稲荷大臣の生まれ変わりであり、その霊を鎮めるために晴明公の屋敷跡に社殿が建てられたと伝えられます。
古い資料によれば、創建当時の晴明神社は、東は堀川通、西は黒門通、北は元誓願寺通、南は中立売通という広大なものでしたが、応仁の乱の後、豊臣秀吉による都の造営や度重なる戦火によって、その規模は縮小。古書、宝物なども散逸し、社殿も荒れたままの時代が続きました。
その後、式年祭の度に、氏子が中心となって整備・改修が行われ、昭和25(1950)年には、多年の宿望であった堀川通に面する境内地が拡張されるなど、晴明公の御神徳を仰ぎ尊ぶ崇敬者の真心によって復興が進められ現在に至ります。
晴明神社のご祭神
- ご祭神
- 安倍晴明
晴明神社の基本情報
- 名称(よみがな)
- 晴明神社(せいめいじんじゃ)
- 住所
- 〒602-8222 京都市上京区晴明町806(堀川通一条上ル)
- 駐車場
- 神社の南隣に有料駐車場(コインパーキング)あり
- 参拝・拝観時間
- 【社務所・授与所】受付時間/09:00~17:30
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- https://www.seimeijinja.jp/
晴明神社のアクセス
- 公共交通機関の場合
- 市バス「一条戻橋・晴明神社前」下車、徒歩2分
- 市バス「堀川今出川」下車、徒歩2分
- 地下鉄「今出川駅」下車、徒歩12分
晴明神社の地図
晴明神社の口コミ
口コミを書く ※口コミガイドラインをご確認の上、投稿をお願いします。 | |
御朱印帳専門店「京都ごりやく堂」
大人かわいい御朱印帳からおしゃれな和小物まで、御朱印巡りが楽しくなるようなアイテムを豊富に取り揃えています。