京都の蹴上にある「日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)」は京のお伊勢さんと呼ばれ、境内には伊勢神宮さながらの立派な内宮・外宮があります。日御山(神明山)の山頂には「伊勢神宮遥拝所」があり、三重の伊勢神宮に向かって手を合わせれば伊勢参りと同じご利益があるとされています。
境内にある巨石をくり抜いた「天の岩戸」は厄除け・開運の強力なパワースポットで、縁結びのご利益がのある「福土神社」には、願いを書いた祈願土器(かわらけ)がたくさん奉納されています。
目次
日向大神宮のご利益
- 厄除け・開運
- 境内にある「天の岩戸」をくぐり通り抜けることで、厄が落とされ運が開けると言われています。毎年節分には「ぬけ参り」があります。
- 縁結び
- 境内にある「福土神社」のご祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)で、大国主命は縁結びの神さまとして親しまれています。
日向大神宮の授与品
日向大神宮のお守り
祈願土器
祈願土器にお願い・日付・名前を書き、境内にある自身のいただきたいご神徳のある神社に納めます。
主にお皿が置いてあったのは、縁結びの福土神社と天の岩戸内にある厄除け開運の戸隠神社です。その他にも商売繁盛の恵比寿神社や、交通安全・安産のご利益がある猿田彦神社などがあります。
日向大神宮の御朱印
朱色の判を押し、参拝日を手書きと非常にシンプルな御朱印です。天智天皇が名付けた山の名前「日御山(ひのみやま)」の印も押されています
【場所】授与所
【受付時間】09.:00~17:00
日向大神宮の見どころ
京のお伊勢さん日向大神宮
地下鉄東西線の蹴上(けあげ)より三条通を少し歩くと、日向大神宮の参道入り口となる一の鳥居があります。
この一の鳥居の場所が「京の七口」の一つである粟田口で、かつては東海道を行きかう旅人たちが道中の安全祈願や伊勢神宮の代参で賑わっていたそう。
一の鳥居から日向大神宮までは徒歩15分くらいで、ちょっとした坂道が続きます。
日向大神宮は隠れた桜・紅葉のスポット
京のお伊勢さんに参拝するため手水舎でお清めをしますが、日向大神宮の手水舎は長い階段を登る手前の右側にあります。手水舎の右手の山道を進むと後述する伊勢神宮遥拝所があります。
日向大神宮は隠れた桜・紅葉のスポットで、この日は紅葉の時期で参道の色ずく山紅葉を楽しむことができました。
少し急な階段を上がると伊勢鳥居が現われます。
鳥居をくぐると、左手に社務所、右手に猿田彦神社と拝殿、その先には京都のお伊勢さん外宮(げく)があります。
京のお伊勢さん外宮・内宮
参拝は伊勢神宮と同じように、外宮⇒内宮の順番で参拝します。外宮(げく)の屋根は葦葺き(よしぶき)で、神聖な雰囲気が漂います。
失礼して中を少し覗かせていただきました、お社前の苔の緑が鮮やかで美しかったです。
外宮に参拝をしたら、勾玉池(まがたまいけ)に架かる橋を渡り内宮(ないく)に向かいます。
橋を渡ったところには恵比寿神社と朝日泉のお社がありました。階段を登ると伊勢神宮を思わせる神明造りの内宮(ないく)です。天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀られており、その佇まいは素朴でシンプル。
内宮に参拝した後左手に進んで行くと、天の岩戸に向かう道の手前に神様が降りてこられる神聖な岩、「影向岩(ようごういわ)」があります。
強力なパワースポット「天の岩戸」
影向岩を超えて「天の岩戸」への階段を登っていきます。
天の岩戸までは数分で辿り着き、突然現われる洞窟。
大きな岩にぽっかりと穴が開いています。失礼してお写真を撮らせていただきました。
穴の突きあたりには、天手力男(あめのたじからおのみこと)をお祀りしている戸隠神社(とがくしじんじゃ)があります。
戸隠神社の神前にも祈願土器がたくさん供えられています。
戸隠神社に辿り着くまでは中は真っ暗でしたが、この時は出口から陽の光が差していて導かれている感じがしました。
この天の岩戸をくぐりぬけると厄が払われ運気がググッと上昇すると言われている強力なパワースポットです。
天の岩戸の出口は新しい自分への入口。そう感じさせる神聖な場所。
お皿に願いを込めて縁結び祈願
大国主命(おおくにぬしのみこと)がご祭神の福士神社(ふくどじんじゃ)のご神徳は「縁結び」です。
社務所で祈願土器(かわらけ)という白いお皿(500円)をいただき、願いを書いたお皿を神前にお供えします。
「天の岩戸」の中にある戸隠神社とこの福士神社は特にお皿の数が多かったですね。
日向大神宮の摂社・末社
その他にも日向大神宮にはたくさんの摂社・末社があります。
京都から伊勢神宮を遥拝
日向大神宮には、遠く離れた京都から三重県にある伊勢神宮に向かって拝むことができる「伊勢神宮遥拝(ようはい)所」があります。
手水舎から右手の方にある道を進み山を登っていきます。
石垣がグラグラしているところがあるので気をつけてくださいね。
途中で振り返ると結構登ってきたことがわかります。
この先は、何か獣が出てきそうな鬱蒼(うっそう)とした山道へ突入します。ここ進んで大丈夫?と思うかもしれませんが、大丈夫なので前進してください。
進むこと約10~15分ほどで「伊勢神宮遥拝所」へ到着します。
「伊勢神宮遥拝所」で手を合わせると、遠く三重県にある伊勢神宮の方向に手を合わせていることになります。この遙拝所でお祈りすることで、伊勢参りと同じご利益があるとされています。
そして「伊勢神宮遥拝所」から振り返ると、木々の間から京都市内と平安神宮の朱色の大鳥居を見ることができます。
その先には御所があり、伊勢神宮-日向大神宮-京都御苑と一直線に並ぶことに気づきます。この聖地同士を結ぶ見えない線を『レイライン』と呼びますが、日向大神宮は伊勢神宮のパワーを御所に送るために、この地に建てられたのではないかと想像します。
日向大神宮のイベント・行事
若水祭
元日の早朝に、境内の御井(ミイ)神社の朝日泉(あさひせん)から若水を汲み、汲んだ若水で作ったお酒や食事をお供えし、無病息災などを祈願する祭事です。
これは平安時代に疫病が流行した際に、清和天皇が「この地に湧く清水を汲んで万民に与えよ」とのお告げを受け、その通りにすると疫病が収まったという故事にちなんだもの。
三が日(1/1~1/3)に若水を参拝者に授与しており、特別にこの縁起が良い霊水を飲むことができます。
節分祭
毎年節分の日にこれまでの罪や穢れを払い、福を招く為の「ぬけ参り」があります。境内の天の岩戸を通り抜け厄を祓い落とします。
日向大神宮の由緒
第23代顕宗天皇の御代に筑紫日向の高千穂の峯の神蹟を移して創建されたと伝えられています。応仁の乱で社殿等を焼失するが、江戸時代初期に篤志家によって旧社地に再建され、交通祈願の神社として有名になった。
日向大神宮のご祭神
- ご祭神/内宮(ないく)上ノ本宮(かみのほんぐう)
- 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
- 多紀理毘売命(たぎりひめのみこと)
- 市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)
- 多岐都比売命(たぎつひめのみこと)
- ご祭神/外宮(げく)下ノ本宮(しものほんぐう)
- 天津彦火瓊々杵尊(あまつひこほににぎのみこと)
- 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
日向大神宮の基本情報
- 名称(よみがな)
- 日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)
- 住所
- 〒607-8491 京都市山科区日ノ岡一切経谷町29
- 駐車場
- あり/無料(約5台)
- 参拝・拝観時間
- 【社務所・授与所】受付時間/09:00~17:00
- 参拝・拝観料
- 無料
- 公式ホームページ
- http://www12.plala.or.jp/himukai/
日向大神宮のアクセス
- 公共交通機関の場合
- 地下鉄東西線「蹴上駅」下車、徒歩15分
日向大神宮の地図
日向大神宮の口コミ
神社ではないけど
思い出に残る神宮です。
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